ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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仙台

249件の記事があります。

2021年09月24日おかえり ギース

仙台 鎌田 和子

 こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。

 秋風が心地よく感じられるようになり、今シーズンの初雁は9月17日、51羽のマガンが国指定伊豆沼鳥獣保護区に渡ってきました。(宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団発表)

 野鳥の高病原性鳥インフルエンザの発生抑制と被害の最小化に努めるため、環境省の取り組みの一環として、今シーズンも9月上旬から渡り鳥飛来状況調査を国指定伊豆沼鳥獣保護区で実施しており、9月下旬の調査を9月22日に行いました。その際のマガンの様子です。

 ただいま! マガンの家族は伊豆沼を目指して私の上空を過ぎてゆきました、あと少しで到着です。

こちらの家族も稲刈りがすすんでいる特別保護地区を確認するかのように伊豆沼を目指してます。

農道の上空によく見るとマガンの群れが飛んでいます。

  目指していた伊豆沼の様子です。沢山のハスの葉に覆われていてどこに降りたらよいか私たちの目線ではわかりません。空からは、ここだと見えるのでしょう。写真中央に赤丸しているところに長旅を終えて水面でマガンが休んでいるようです。伊豆沼・内沼自然再生事業の一環でハス刈りを行ったところを利用していました。この日は、およそ1500羽、マガンの声が久々に響きわたりました。

 10月になると、ハクチョウも渡ってきて、伊豆沼・内沼をはじめとする宮城県北部越冬地は冬の渡り鳥で一層にぎやかな季節を迎えます。

 

 おかえり ギース 

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2021年08月11日伊豆沼のはすまつり 今年は8月22日まで

仙台 鎌田 和子

 こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。

国指定伊豆沼鳥獣保護区の伊豆沼・内沼の「はすまつり」が始まっています。

  7月下旬の伊豆沼の様子です。今年はハスの葉が大きく育つ季節に大雨が無かったことから、水面に浮く葉や立葉が枯れずに美しいので、花と一緒に撮影すると写真映えするはずです。

 ところが、巡視していてここ数年ちょっ残念なことがあります。それは、数年前の冬のこと、越冬中のハクチョウが岸に近いところのレンコンを美味しい美味しいと食べてしまい、その結果、ハスの花がちょっと遠くに感じます。望遠レンズで撮影できる方はよいかもしれません。でもスマホで撮影される方には大変かもしれません。

 伊豆沼は栗原市若柳からまたは登米市新田から、内沼は築館からの遊覧船もおすすめです。

  遊覧船の航路では、咲き始めたハスを楽しむことができます。花の美しさを楽しむのなら朝の時間がおすすめ、熱中症に注しながら、お出かけしてみてください。今年のはすまつりは、8月22日まで!

  散華、終わりまで美しく。きっといい出会いがありますよ。

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2021年07月26日干潟のカニたち

仙台 鎌田 和子

 こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。

 国指定仙台海浜鳥獣保護区の干潟の生きものを紹介します。今日は鳥類ではなく、干潟の小さなカニを見てみましょう。

 国指定仙台海浜鳥獣保護区には、蒲生干潟、井土浦に干潟があります。2011年の東日本大震災で大きな被害があり干潟が消滅したと落胆した時もありました。干潟の生きものたちはたくましく生活しています。

 

 蒲生特別保護地区の蒲生干潟です。緑の芝生のように見えるのは、塩性湿地に生育するハママツナです。干潮時の干潟では水際までの砂地を歩くと、大小の砂団子と5㎜の穴から1㎝の穴がいたるところに観察できます。近づいてみましょう。

 

わかりますか?砂と一体化してますよ。ここですよ!ハサミを器用に動かして砂の中からエサを食べています。甲羅の大きさが1㎝位の小型のコメツキガニです。私たちが静かに歩いて近づいても、一歩、一歩の大きな振動に感じるので、しばらく、しゃがんで静かに待ちましょう。ひょこっ、ひょこっと顔を出し、巣穴から出たりひっこんだり、可愛い姿を観察できます。

 潮のひきはじめや、満ちていく時間帯には、こんなにいっぱいのコメツキガニがにぎやかに過ごしている様子も観察できます。

 次は、井土浦特別保護地区に隣接する東谷地の様子です。

 名取川河川堤防と県道仙台亘理自転車道に挟まれた干潟、通称「東谷地」と呼ばれているところでは、ヨシ、アイアシ、シオクグなどの植物が干潟の周囲に生育しています。こちらも静かに近づいてみましょう。

 

  ヨシ原に巣穴を掘って生活しているアシハラガニです。甲羅の大きさは3.5㎝位の中型のカニ、貝殻をお皿のように持って右往左往してました。落ち着いたら、貝殻の付着物をハサミで取り口に運んでました。

 小さな巣穴が沢山あるので近づいてみました。こちらでは、青白い小型のカニが巣穴の入り口で、ハサミを上下にふり、万歳、万歳、ダンスしています。

  こちらもコメツキガニと同じくらいの小さなカニ、チゴガニです。

3種類のカニを紹介しましたが、他のカニの仲間や貝、ゴカイなどの干潟の生きものを底生生物といいますが、夏休みに干潟のカニを通して、干潟の生きものや役割など調べてみませんか。小さな生き物のゆりかご、干潟で暮らす小さな魚のエサ、水鳥の休憩地になったり、私たちのリフレッシュの場になったり、水質浄化にもつながります。

 干潟の周辺には木陰がありませんので、熱中症等暑さ対策を忘れずに準備してお出かけください。

 

 

 

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2021年06月07日令和3年度野生生物保護功労者表彰 環境大臣賞 伝達式

仙台 鎌田 和子

 こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。

 うれしい報告をいたします。フライングギースプロジェクトの皆さんが環境大臣賞を受賞されました。

 6月4日に大崎市田尻総合支所の会議室をお借りして、「第75回愛鳥週間 令和3年度野生生物保護功労者表彰」環境大臣賞の伝達式を行いました。

  東北地方環境事務所中山隆治所長からフライングギースプロジェクト代表の齋藤肇さんに手渡されました。

 

 フライングギースプロジェクトの皆さんは、宮城県北部の蕪栗沼・周辺水田、化女沼等を中心に、独自のガン類生息状況調査して17年、若年層の参加や育成、調査結果については地域の基礎的な記録として環境行政の取り組みに活かされるなど、保護事業に貢献して貢献してきました。

 メンバーは約30名、ガン類の越冬時期の11月から2月に毎月1回の調査、2人一組で多い時は16エリアに別れて調査を行います。齋藤さんが調査前日に参加人数に合わせて切り張りした調査区域地図を作成、当日、分担して調査を行っています。月に1回ですから、吹雪いてもどんなに寒くても実施してきました。蕪栗沼周辺からはじまり、ガン類の越冬数の増加、北帰行近くなると飛来している場所が広域になり、宮城県北部と言いながら、岩手県一関市までとなることもあります。拠点となる「田守村たっしゅむら」では、近いところ遠いところの調査にかかる時間に違いはありますが、齋藤さんのご家族が温かいお昼を準備して帰りを待ちます。調査結果は、速報としてフェイスブックなどで情報公開し、シーズンごとのまとめはNPO田んぼの舩橋さんがまとめます。そもそもの、カモ類とガン類の違い等の基礎知識は日本雁を保護する会の呉地さんが教授するなど、地元のやさしい支えの元継続してきました。

  齋藤さん(中央)は、これからもゆるく長く、楽しく調査していきたいと抱負、喜ぶフライングギースプロジェクトの皆さんです。

 今回の伝達式には、大崎市役所産業経済部世界農業遺産推進課、大崎市田尻総合支所の皆様のご協力いただきまして実現いたしました。ありがとうございました。

 環境省では例年、みどりの月間(愛鳥週間)に公益財団日本鳥類保護連盟と共催し東京都内で全国野鳥保護のつどい記念式典を開催して表彰を行っておりますが、本年度は新型コロナウィルス感染症の影響により、事前収録した映像で構成するオンライン形式の式典を5月16日に公開されており、受賞者は各賞ごとに表彰状が読み上げられています。(式典については、7月31日まで日本鳥類保護連盟ウエブサイトで掲載予定 「第75回愛鳥週間 全国野鳥保護のつどい」で検索してみてください。)

 

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2021年05月21日温かい目で見守ろう

仙台 鎌田 和子

こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。

4月20日に「コアジサシ繁殖前の準備」を投稿いたしましたその後をお伝えします。

 

嬉しいことに、4月下旬からコアジサシの飛来が確認されるようになりました。

ゴールデンウイークには、「蒲生を守る会」の皆さんも、コアジサシとシロチドリの繁殖地を守るための看板設置をしてくださいました。

5月下旬に入り、コアジサシは営巣誘致地の砂山を中心に広範囲で確認され、30羽以上が観察できました。

 もちろん、砂山には近寄らず、このように遠くから双眼鏡で観察です。複数のコアジサシが飛び、時折干潟にダイビングする様子も観察できます。

 キィッ、キィッ、蒲生干潟にコアジサシの声が響いてます。

 

改めて蒲生海岸、蒲生干潟に訪れる皆さまへお願い

4月下旬から8月までの間は、干潟周辺、砂浜で繁殖、子育てする鳥たちにとってとても大切な時間です。

子育て放棄とならないように、どうぞ近寄らず遠くから、温かい目で見守るようご協力よろしくお願いいたします。

 

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2021年05月06日伊豆沼 目に青葉・・・・・・・

仙台 鎌田 和子

こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。

連休明けの晴れの日、渡り鳥飛来状況調査を行ってきました。伊豆沼を中継地として北上するカモ類も減少し、替わって夏鳥が見られるようになり、伊豆沼の今シーズンの調査は終了です。

国指定伊豆沼鳥獣保護区でも田植えが始まり、早苗が5月の風に揺れています。

 

今日はこの1枚の写真の音風景をお伝えします。

ヒバリが上空、ホバリングしながら、「ピチュール、ピチュール」

オオヨシキリが沼の周りの枯れヨシから、「ギョギョシ、ギョギョシ」

ウグイスが「ホー、ホケキョ」

ツバメは紙飛行機のように旋回しながら、「つちくって、むしくって、しぶーい」

田んぼからは、アマガエルやニホンアカガエルの合唱

 

水辺のヤナギのやさしい緑、青空を映す田んぼ、残雪がまぶしい栗駒山、様々な命をつなぐ音に溢れています。

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2021年04月30日蕪栗沼のお花畑

仙台 鎌田 和子

 こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。

東北の仲間から桜や野の花の便りが届いています。仙台からもお花畑を紹介します。

 

 ここは、蕪栗沼の葭原に出現したお花畑、一見すると、菜の花畑のように見えるかもしれませんが、これはノウルシの群落です。枯れヨシの間から太陽の恵みを全身で受け止めるように花盛りでした。

  ノウルシは花期に苞葉が黄色に色づき、小さな花を大きく見せています。

 これから、青々としたヨシが成長するころには、オオヨシキリなどの夏鳥の声が響くようになります。

 

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2021年04月20日コアジサシ繁殖前の準備

仙台 鎌田 和子

 こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。

新年度最初の話題は国指定仙台海浜鳥獣保護区蒲生特別保護地区での蒲生干潟自然再生協議会運営事務局の活動について報告します。

 東日本大震災から10年、蒲生干潟でも防潮堤や蒲生干潟と七北田川間で海水交換を行い、干潟の汽水環境を維持するために重要な導流提も3月に完成いたしました。日本一低い日和山の周辺も整備されたことから、多くの人々がこれから訪れることが予想されます。

 蒲生干潟では2005年以降、繁殖も飛来も確認されなくなったコアジサシ(絶滅危惧Ⅱ類)が2019年、2020年に繁殖が確認されました。今年も繁殖してほしい、訪れる人たちには静かに見守ってほしいという気持ちを込めて、コアジサシの繁殖地を保護するため、看板を設置作業を4月18日に行いました。

  日本野鳥の会宮城県支部の皆さんが中心となって準備を行ってくださいました。私たちはコアジサシ

の看板を繁殖が想定される場所の砂浜や砂山を囲むように看板を配置して設置作業を行いました。

    設置後、記念撮影。マスクで顔のほとんどが隠れてますが、久々の活動に笑顔です。

繁殖シーズンには

 4月下旬から8月までの間は、干潟周辺、砂浜で繁殖、子育てする鳥たちにとってとても大切な時間です。

子育て放棄とならないように、どうぞ近寄らず遠くからそっと見守るよう協力よろしくお願いいたします。

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2021年03月23日渡り鳥が迎える駅舎

仙台 鎌田 和子

 こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。

今日は、伊豆沼の冬の渡り鳥観察の玄関となっているJR東北本線新田駅についてお伝えします。

 新田駅のあるのは、登米市迫町新田狼ノ欠(おいのがけ)、10月頃から2月には駅裏の田んぼでマガンやハクチョウが迎えてくれる無人駅です。

  

この駅舎は1894年の建設から127年なり、JR東日本支社管内最古だそうです。地域の住民だけではなく、多くの野鳥愛好家を迎えてきた駅舎でしたが、建て替えのニュースが飛び込んできました。この4月には着工します。

 今では自家用車を利用して日帰りで楽しまれる方が多くなりましたが、昔は新田駅を利用し駅前の旅館に泊まりねぐら入りや飛び立ちの観察に親しまれてきました。昔懐かしい駅舎の見納めにいらっしゃる方は今月中にお越しくださいませ。冬の渡り鳥が去り、春を告げる鳥たちがさえずりをはじめています。

 また、12月末ごろには新しい駅舎ができるそうですから、2019年11月に紹介しましたとおり、電車を利用してここ伊豆沼にお出かけください。渡り鳥たちがお迎えしてくれることでしょう。

 http://tohoku.env.go.jp/blog/2019/11/

 

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2021年03月12日伊豆沼に春を感じた日

仙台 鎌田 和子

こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。

東日本大震災から10年、あの日と同じ伊豆沼を巡視してきました。

あの日は雪がちらつきとても寒い日でしたが、今回は快晴、遠くの山々や白銀の栗駒山を望める日となりました。ついこの前までマガンやカモ類がににぎやかな声が響き渡る沼は静かに、湖面も穏やかです。

 3月6日に行われた野火でヨシがきれいに焼け、その向こうに栗駒山がみえます。この野火は毎年行われてましたが昨年は新型コロナのため中止されてましたので2年ぶり、スッキリしたところで、春の農作業がはじまります。(野火:伊豆沼・内沼では渡り鳥が少なった3月に沼の周りの環境維持のために行っています。)

オオハクチョウの群れが鳴き交わしながら、青空を高く、高く高度を上げながら、北へ向かって旅立つ場面に遭遇しました。

 

出会う人出会う人と10年前のあの時の話になり、誰もが忘れられない、何年経っても忘れない大切な日なのだと。午後2時46分には、私も巡視の車を止めて、黙とういたしました。

静まり返った伊豆沼、野火、北へ向かう冬の渡り鳥、大切な3月11日に春を感じた日となりました。

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