ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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仙台

243件の記事があります。

2021年04月30日蕪栗沼のお花畑

仙台 鎌田 和子

 こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。

東北の仲間から桜や野の花の便りが届いています。仙台からもお花畑を紹介します。

 

 ここは、蕪栗沼の葭原に出現したお花畑、一見すると、菜の花畑のように見えるかもしれませんが、これはノウルシの群落です。枯れヨシの間から太陽の恵みを全身で受け止めるように花盛りでした。

  ノウルシは花期に苞葉が黄色に色づき、小さな花を大きく見せています。

 これから、青々としたヨシが成長するころには、オオヨシキリなどの夏鳥の声が響くようになります。

 

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2021年04月20日コアジサシ繁殖前の準備

仙台 鎌田 和子

 こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。

新年度最初の話題は国指定仙台海浜鳥獣保護区蒲生特別保護地区での蒲生干潟自然再生協議会運営事務局の活動について報告します。

 東日本大震災から10年、蒲生干潟でも防潮堤や蒲生干潟と七北田川間で海水交換を行い、干潟の汽水環境を維持するために重要な導流提も3月に完成いたしました。日本一低い日和山の周辺も整備されたことから、多くの人々がこれから訪れることが予想されます。

 蒲生干潟では2005年以降、繁殖も飛来も確認されなくなったコアジサシ(絶滅危惧Ⅱ類)が2019年、2020年に繁殖が確認されました。今年も繁殖してほしい、訪れる人たちには静かに見守ってほしいという気持ちを込めて、コアジサシの繁殖地を保護するため、看板を設置作業を4月18日に行いました。

  日本野鳥の会宮城県支部の皆さんが中心となって準備を行ってくださいました。私たちはコアジサシ

の看板を繁殖が想定される場所の砂浜や砂山を囲むように看板を配置して設置作業を行いました。

    設置後、記念撮影。マスクで顔のほとんどが隠れてますが、久々の活動に笑顔です。

繁殖シーズンには

 4月下旬から8月までの間は、干潟周辺、砂浜で繁殖、子育てする鳥たちにとってとても大切な時間です。

子育て放棄とならないように、どうぞ近寄らず遠くからそっと見守るよう協力よろしくお願いいたします。

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2021年03月23日渡り鳥が迎える駅舎

仙台 鎌田 和子

 こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。

今日は、伊豆沼の冬の渡り鳥観察の玄関となっているJR東北本線新田駅についてお伝えします。

 新田駅のあるのは、登米市迫町新田狼ノ欠(おいのがけ)、10月頃から2月には駅裏の田んぼでマガンやハクチョウが迎えてくれる無人駅です。

  

この駅舎は1894年の建設から127年なり、JR東日本支社管内最古だそうです。地域の住民だけではなく、多くの野鳥愛好家を迎えてきた駅舎でしたが、建て替えのニュースが飛び込んできました。この4月には着工します。

 今では自家用車を利用して日帰りで楽しまれる方が多くなりましたが、昔は新田駅を利用し駅前の旅館に泊まりねぐら入りや飛び立ちの観察に親しまれてきました。昔懐かしい駅舎の見納めにいらっしゃる方は今月中にお越しくださいませ。冬の渡り鳥が去り、春を告げる鳥たちがさえずりをはじめています。

 また、12月末ごろには新しい駅舎ができるそうですから、2019年11月に紹介しましたとおり、電車を利用してここ伊豆沼にお出かけください。渡り鳥たちがお迎えしてくれることでしょう。

 http://tohoku.env.go.jp/blog/2019/11/

 

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2021年03月12日伊豆沼に春を感じた日

仙台 鎌田 和子

こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。

東日本大震災から10年、あの日と同じ伊豆沼を巡視してきました。

あの日は雪がちらつきとても寒い日でしたが、今回は快晴、遠くの山々や白銀の栗駒山を望める日となりました。ついこの前までマガンやカモ類がににぎやかな声が響き渡る沼は静かに、湖面も穏やかです。

 3月6日に行われた野火でヨシがきれいに焼け、その向こうに栗駒山がみえます。この野火は毎年行われてましたが昨年は新型コロナのため中止されてましたので2年ぶり、スッキリしたところで、春の農作業がはじまります。(野火:伊豆沼・内沼では渡り鳥が少なった3月に沼の周りの環境維持のために行っています。)

オオハクチョウの群れが鳴き交わしながら、青空を高く、高く高度を上げながら、北へ向かって旅立つ場面に遭遇しました。

 

出会う人出会う人と10年前のあの時の話になり、誰もが忘れられない、何年経っても忘れない大切な日なのだと。午後2時46分には、私も巡視の車を止めて、黙とういたしました。

静まり返った伊豆沼、野火、北へ向かう冬の渡り鳥、大切な3月11日に春を感じた日となりました。

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2021年01月20日地吹雪の伊豆沼で

仙台 鎌田 和子

こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。

地吹雪の伊豆沼で寒さをこらえているオオハクチョウ、オオヒシクイを紹介します。

 晴れ時折地吹雪、身体の芯まで冷える一日、伊豆沼の中央部は凍りその表面を強風とともに雪が吹いています。手前で休んでいるオオハクチョウの1枚1枚の羽根が風に踊ってました。

 

 頭を翼を折りたたんだ背中にかくして、お休み中,背眠(はいみん)をしているオオハクチョウ、よくみると目を開けて警戒はおこたりません。熟睡できるのかしら?

 一方田んぼでは、オオヒシクイを観察してみました。

  田んぼも地吹雪、オオヒシクイも背眠(はいみん)、こちらは当番制、どこかで誰かが頭を上げて警戒しながら、群れの眠りの安全を見守っているようです。

 地吹雪の合間、みんなで田んぼの凍った土をつつきながら、貴重な食糧をさがしていました。カメラを車の陰から向けただけで警戒し、お尻を向けていつでも逃げられる体勢。

オオヒシクイの白いお尻を見ると、モフモフしています。越冬中の雁の仲間のお尻のあたりを観察していると、秋よりもふくよかな感じがします。この寒い中、食糧(落穂、落ち大豆、雑草など)をせっせと食べて、北へ帰る日に備えています。肥えたお尻はしっかり食べている証拠かな。

 

1月下旬から2月中旬にかけて、北帰行(ほっきこう)がはじまります。今年のような寒さでは、どんな形で旅立ちがはじまるのでしょう。どうぞ、元気に過ごしてほしいと願うばかりです。

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2021年01月06日厳冬期の伊豆沼から

仙台 鎌田 和子

あけましておめでとうございます。

仙台自然保護官事務所の鎌田が今年も宮城県内の国指定鳥獣保護区の情報をお伝えいたしますので、よろしくお願いいたします。

 

 野鳥の高病原性鳥インフルエンザの発生抑制と被害の最小化に努めるため、環境省の取り組みの一環として毎年、10月から5月頃まで全国51ヵ所の冬の渡り鳥の飛来地で行われている糞便調査と採水調査を国指定伊豆沼鳥獣保護区でも実施しています。

 東北地方環境事務所野生生物課の濱田係長と一緒に糞便調査と採水調査の行っていますが、写真は、12月の大雪の日の糞便探しの様子、その翌日は凍てつく伊豆沼の水を採取しています。この場を借りて、濱田さんありがとう。この時の糞便も水も、陰性でした。水鳥たちの元気な証拠かな?

 糞便調査のほかに渡り鳥飛来状況調査を実施しています。伊豆沼鳥獣保護区内にどんな水鳥が飛来していて、どの位飛来しているのか、また弱った個体がいないか、冬の渡り鳥が北に帰るまで、国指定伊豆沼鳥獣保護区の管理員のお二人とアクティブレンジャーが月に3回調査しています。

 お正月の風物詩

 国指定伊豆沼鳥獣保護区はラムサール条約湿地でもあり、宮城県栗原市、登米市の観光地でもあります。

冬のお楽しみは、親子で、カップルで、ご家族で、みんながハクチョウやオナガガモにエサを与えて間近に観察できることです。下の写真はオナガガモが奪い合うようにしている姿を見て、犇めく(ひしめく)丑年に合わせて牛が三つ、密だなと思って撮影してみました。

 ここで、お願いがあります。集まってくる鳥たちを間近で見ることで、小さいお子さんがつかまえることができるのではないかと追いかけているシーンを度々みかけます。鳥がおどろいてしまうのでそっと観察していね。野生の生きものである野鳥もばい菌を持っているかもしれないので、直接エサを手からエサを食べるような与え方を避けてくださいね。お帰りの際は、手指の消毒と、えさを求めて集まる鳥たちの足元には鳥の糞がいっぱいです。靴底の消毒も忘れずに!

 

厳冬の伊豆沼

 12月から次々と寒波が訪れ、伊豆沼では9割結氷しています。よく見ていると、純白なハクチョウとちょっと茶髪のハクチョウをみかけることがあります。もしかすると、日本海側のもっと厳しい寒さから伊豆沼に避難してきた鳥たちと伊豆沼を越冬地としているハクチョウが混ざっているかもしれません。良く観察してみてください。

 結氷した伊豆沼、解放水面にハクチョウやカモたちが集まります。氷上の足跡はハクチョウが歩いている証拠、キツネなどの動物が獲物を狙ってるかもしれません。

 下の写真は、登米市側の伊豆沼前沼の駐車場でのオオハクチョウの行進、観察にお越しの際は、交通事故が起こらないよう、ご注意願います。

いろんな危険が待っています。

 

田んぼのオオヒシクイ

 いつもは沼で過ごすことの多いオオヒシクイですが、沼が結氷したため、伊豆沼の周辺の田んぼのあぜなどに集まり、休んだり、雑草を食べたりして過ごしている様子を観察することができます。

厳冬期ならではの伊豆沼に訪れてみませんか。

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2020年11月13日蕪栗沼(かぶくりぬま)クリーン作戦

仙台 鎌田 和子

 こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。

 マガンが9月12日に初雁として伊豆沼で確認されてから、2ヶ月、伊豆沼も蕪栗沼もマガンやオオハクチョウをはじめとする多くの冬の渡り鳥が集まってきています。

 毎年恒例の「蕪栗沼クリーン作戦」について報告いたします。

 大崎市田尻観光協会主催の蕪栗沼クリーン作戦には、大崎市立大貫小学校の5・6年生の皆さん、地元の関係者、保護団体、大崎市、宮城県、環境省など約70名が10月30日に蕪栗沼に通じる道路沿いのゴミを拾いました。

クリーン作戦開始のころ、いっぱいのゴミを想定してカゴが沢山用意されています。(上の写真)

ゴミ拾い終了後の様子です。これまでになく少ないゴミでした。(下の写真)

 

 実際、ゴミを拾おうと張り切っている大貫小学校の皆さんも大人も、いつもならゴミ袋が直ぐにいっぱいになるところが中々いっぱいになりません。(これはいいことなのですが、参加している人々にはちょっと残念なくらい。)

 新型コロナで外出を控えた効果でしょうか、ゴミも少ないことに、また、今年は昨年のような大きな台風被害もなかったこともあり、これまでになく少ない状況でした。

 作戦の終わりごろに振り出した雨にゴミの分別を中断しばし雨宿り、日ごろ会えない方々と情報交換、蕪栗沼や伊豆沼のマガンやシジュウカラガンの飛来状況を話題に雨が止むのを待ち、ゴミ分別をして終了です。

 

 蕪栗沼クリーン作戦終わりのご褒美に、蕪栗沼から田んぼに大きな虹がかかっていました。

 皆さんお疲れ様でした。

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2020年08月11日伊豆沼のアサザ

仙台 鎌田 和子

こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。

長い梅雨の季節が終わり、伊豆沼・内沼の周辺では、水面を黄色いお花が彩りを添えています。

その名は、アサザ。ミツガシワ科の浮葉植物、花の大きさは直径5㎝程度です。スイレンに似た

切れ込みがあり浮葉をつける。

伊豆沼・内沼やその周辺の水路などで見ることができます。(8月7日撮影)

  

皆様の中には、伊豆沼・内沼のハスの花を楽しみにされている方も多いかと思います。

いつもだとお盆が見ごろとなりますが、長雨のため少し遅れているようです。「はすまつり」は

伊豆沼は7月20日から8月31日まで、内沼は長雨の影響で8月10日から開催しています。

 

ハスの開花状況等は栗原市観光物産協会(TEL:0228-25-4166)に一度ご確認の上、お出かけください。

 

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2020年07月03日伊豆沼にトンボの季節がやってきた!

仙台 鎌田 和子

こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。

国指定伊豆沼鳥獣保護区の夏を紹介します。

夏になると、「ここは鳥獣保護区ですよ」と知らせる制札がぐんぐん伸びるつる植物に覆われてしまいます。草刈りをして右の写真のようにスッキリ!

巡視していると、ニイニイゼミの鳴き声やオオヨシキリ、ホトトギスのさえずりが聞こえ、伊豆沼もハスの葉が湖面いっぱいに広がっています。

極楽浄土を思わせるハスの花の開花まであともう少しのようです。

 

水辺に近づいてみると、イトトンボの仲間が足元から目の高さくらいをふわりふわりと飛んでいます。

その名もキイトトンボ、黄色が鮮やかです。

青空より青いオオセスジイトトンボのオスです。目をこらして見ているとメスはヨシ等の葉の色に近い緑色、探してみてください。

翅の幅が広いチョウトンボも水辺で舞い始めています。翅を動かす度にメタリックに輝き、7月下旬には沼の周辺で群舞します。

春から秋にかけて40種以上のトンボが観察できます。

巡視中に観察できたトンボは、キイトトンボ、モノサシトンボ、オオセスジイトトンボ、コフキトンボ、ショウジョウトンボ、チョウトンボ、コシアキトンボ、ハグロトンボでした。

 

おすすめポイントは、宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター前の水生植物園、登米市淡水魚館側の前沼です。

伊豆沼のトンボの季節を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

皆様にお願いです。トンボには近づいてよく観察してみてください。トンボの楽園として毎年観察できるように、じっくり観察、補虫網で捕るのではなく、カメラやスマホで撮影の撮るにいたしましょう。

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2019年03月11日蕪栗沼の野火 春の訪れ

仙台 鎌田 和子

皆さん、こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。

国指定鳥獣保護区である伊豆沼・内沼、蕪栗沼・周辺水田、化女沼は、暖冬だったこともあり、ガンカモ類は早々に北に向かい、それぞれの沼は静かになり、ちょっと寂しく感じます。でも待ち遠しかった春を告げるウグイスの声が沼の周りに響くようになりました。

 

そして、この季節の大切な行事が野火です。3月10日に行われた蕪栗沼の野火を確認してきましたのでその様子を紹介します。

 着火地点に大崎市の職員が待機し、延焼を防ぐ防火帯では消防団が放水、準備が整った午前10時、蕪栗沼本体の南側のヨシ原の3ヶ所から、点火です。燃えだしたところは黒い煙とともに炎が上がり、堆積物や湿っているところは、白い煙、中々火が付きません。離れたところから確認していても、枯れたヨシがカラカラと燃える音がし、煙とともに灰が高く高く上がっています。

沼の野火は3年サイクルで湿地を3地区に分けて実施することから、この場所は3年ぶりとなります。

 

蕪栗沼の野火はなぜするの?

蕪栗沼は遊水地として豊かな湿地生態系を成しています。大雨等で増水した時は、沼内に生えているヨシや倒木等の漂流物が漂着・堆積したり、自生しているヨシなどが枯死し堆積し、陸地化が進み、湿地環境の維持や湿性植物の生育の支障となります。そのためラムサール条約湿地に登録されてから、定期的に野火を実施することで、湿地環境の維持と、害虫駆除、植物の枯死部を少しでも軽減することを目的に行われています。

数時間後、きれいに焼けて、ヨシ原はすっかり焼野原、計画通りに行われました。

野火の翌日、雨が降っています。春の目覚めに天からの贈り物です。

 

 

きっと、5月上旬には、焼かれたヨシ原にはノウルシ(写真)のお花畑が出現することでしょう。

 

蕪栗沼に春の訪れを感じた一日、野火に携わった大崎市の職員の皆さん、消防団の皆さんお疲れ様でした。

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