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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

伊豆沼にトンボの季節がやってきた!

2020年07月03日
仙台 鎌田 和子

こんにちは、仙台自然保護官事務所の鎌田です。

国指定伊豆沼鳥獣保護区の夏を紹介します。

夏になると、「ここは鳥獣保護区ですよ」と知らせる制札がぐんぐん伸びるつる植物に覆われてしまいます。草刈りをして右の写真のようにスッキリ!

巡視していると、ニイニイゼミの鳴き声やオオヨシキリ、ホトトギスのさえずりが聞こえ、伊豆沼もハスの葉が湖面いっぱいに広がっています。

極楽浄土を思わせるハスの花の開花まであともう少しのようです。

 

水辺に近づいてみると、イトトンボの仲間が足元から目の高さくらいをふわりふわりと飛んでいます。

その名もキイトトンボ、黄色が鮮やかです。

青空より青いオオセスジイトトンボのオスです。目をこらして見ているとメスはヨシ等の葉の色に近い緑色、探してみてください。

翅の幅が広いチョウトンボも水辺で舞い始めています。翅を動かす度にメタリックに輝き、7月下旬には沼の周辺で群舞します。

春から秋にかけて40種以上のトンボが観察できます。

巡視中に観察できたトンボは、キイトトンボ、モノサシトンボ、オオセスジイトトンボ、コフキトンボ、ショウジョウトンボ、チョウトンボ、コシアキトンボ、ハグロトンボでした。

 

おすすめポイントは、宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター前の水生植物園、登米市淡水魚館側の前沼です。

伊豆沼のトンボの季節を楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

皆様にお願いです。トンボには近づいてよく観察してみてください。トンボの楽園として毎年観察できるように、じっくり観察、補虫網で捕るのではなく、カメラやスマホで撮影の撮るにいたしましょう。