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アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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磐梯朝日国立公園 裏磐梯

140件の記事があります。

2021年04月28日「四月末の桜峠」

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 田中謙行

「四月末の桜峠」

こんにちは。裏磐梯自然保護官事務所の田中です。

今回のAR日記は、四月二十七日の桜峠の写真報告です。

桜峠は、2001年の天皇、皇后両陛下の長女愛子さまの誕生を記念して、翌2002年に2001本のオオヤマザクラを植樹しました。その後1000本近く増え、現在は約3000本がみごとに白とピンクに咲き誇る光景が広がるところです。

最初にお伝えいたしますがここ数日の寒い日と強風が続き桜が散ってしまい、今回は見頃の写真は撮れませんでした。ごめんなさい。東北の桜はあっという間に散ってしまう印象です。

ただ、桜の香りは満ち満ちていたので少しでもお届けできたらと思い、恥ずかしながら少しではありますがご紹介したいと思います。

まずは、飯豊連峰が遠くから出迎えてくれました。

丘の上から見下ろすとと、白とピンクのオオヤマザクラが望めます。

桜の香りに包まれました・・。

来年度は、旬な時期の桜峠をお伝えしたいと思います。タイミングが合えば是非、桜に包まれに裏磐梯にお越しくださいませ。

桜だけではありません、スイセンが見送ってくれました。

今回はこれで、おしまい。

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2021年03月24日「猪苗代警察署裏磐梯駐在所合同巡視と三月の五色沼VIEWポイント定点観測」

磐梯朝日国立公園 田中謙行

「猪苗代警察署裏磐梯駐在所合同巡視と三月の五色沼VIEWポイント定点観測」

こんにちは。裏磐梯自然保護官事務所の田中です。

今回のAR日記は、五色沼自然探勝路において実施した、猪苗代警察署裏磐梯駐在所との合同巡視および三月の五色沼VIEWポイント定点観測の報告になります。探勝路の出入り口になる裏磐梯ビジターセンター駐車場と物産館駐車場及び探勝路内において、警察の方たちと「車上荒らし」の注意喚起のためビラ配りを行いました。

ここからは、一月の報告に続きまして「三月の五色沼VIEWポイント定点観測」の先月との比較報告です。

すっかり雪も少なくなり、スノーシュー無しでも散策できるようになりましたが、場所によっては滑りやすい所や倒木もあるので注意が必要です。野鳥たちの声はたくさん聞こえるようになりました。

VIEWポイント① 青沼(南西)

R3.2.19

R3.3.19

VIEWポイント② 青沼(南)

R3.2.19

R3.3.19

VIEWポイント③ 弁天沼(西)

R3.2.19

R3.3.19

VIEWポイント④ 弁天沼(東)

R3.2.19

R3.3.19

VIEWポイント⑤ 竜沼

R3.2.19

R3.3.19

VIEWポイント⑥ 深泥沼

R3.2.19

R3.3.19

VIEWポイント⑦ 赤沼

R3.2.19

R3.3.19

番外篇

るり沼

R3.2.19

R3.3.19

毘沙門沼

1都3県では緊急事態宣言が解除にはなりましたが、まだすぐにはコロナ禍が落ち着かないようです。

落ち着きましたら、透き通った空気を思いっきり吸いに五色沼においでください。

以上で、今回は「おわり」です。

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2021年03月18日「三月のイエローフォール」

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 田中謙行

「三月のイエローフォール」

こんにちは。裏磐梯自然保護官事務所の田中です。

今回のAR日記は、三月のイエローフォールの写真報告です。

イエローフォールは、厳冬期に磐梯山の北側、かつての噴火跡、爆裂火口壁の岩の隙間に出現する幻の氷瀑(氷の柱)です。地中の硫黄分や鉄分を含んでしみ出し、幾重にも凍って黄色く色づくので、イエローフォールと呼ばれています。

最初にお伝えいたしますがここ最近暖かい日が続き、雪もかなり解け始めたため、今回は黄金色に輝くイエローフォールを観ることはできませんでした。二月中に行くのがベストと思われます。

ただ、行く途中にはこの時期にしか近づけない場所や景観がありましたのでご紹介したいと思います。

まず起点となるのが、裏磐梯スキー場です。スキー場の営業日意義は、ゲレンデの斜面をスノーシューを履いて雪上歩行することになります。標高差は約100mといったところです。

ゲレンデの上から振り返ると、結氷しワカサギの穴釣りが人気の桧原湖が望めます。

樹林帯を抜けて進むと銅沼に到着です。凍った銅沼の上を歩いて行きます。

銅沼の結氷した沼面上からの写真です。銅沼からは磐梯山の裏側が一望できます。雪が解けて岩肌がみえる場所は、年中噴煙が立ち上がっている場所で、冬の時期だけ湖面上を歩くのでより近づくことができます。磐梯山が生きていることを肌で感じられます。ただ、火山性ガスなので注意が必要です。

ちなみにこちらは、「10月の銅沼」。


本来なら3倍程の範囲で黄色く色づいた氷瀑があります。

令和3年3月9日のイエローフォール。

イエローフォールから飯豊連峰。吾妻連峰が望めます。岩の上には雪上の盆栽五葉松、見事です。

今回はこれで、おしまい。

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2021年03月02日「ブルーフォール」

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 小野寺浩詩

裏磐梯自然保護官事務所の小野寺です。

ここ裏磐梯の冬の楽しみ方は、スキーやスノーボード、ワカサギ釣り、温泉など様々ありますが、スノートレッキングも人気です。

そのトレッキングの目的地として最近脚光を浴びている場所に「イエローフォール(磐梯山の爆裂火口壁からしみ出す水が少しずつ凍ってできる氷瀑で、厳冬期にのみ見られます。水に含まれる地中の様々な成分により黄色に見えるそうです。)」があります。

今回はその「イエローフォール」ではなく、「ブルーフォール(ブルーアイス)」と呼ばれる場所を目指しました。雪のない時期は多くの人が訪れますが、冬期にどの程度人が訪れていそうか、安全面はどうなのか、最近強風が続いていたのでその影響はどうなのか、そのようなことを確認しに出かけました。

雪のない時期は、滝に向かう探勝路(参道)のすぐ前に駐車場がありますが、今回は雪のため車で行くことができませんでした。近くに車を止め、スノーシューで目的地まで向かいました。

駐車場へ向かう道

道路(ガードレール)や探勝路入口にある鳥居などは目印となり歩きやすいのですが、その鳥居を過ぎると夏場に見えていた探勝路はほとんど分かりませんでした。

目線の高さと変わらないカーブミラー

探勝路入口の鳥居

ただ、スノーシューのトレース(疑わずにたどっていくとルートからはずれてしまうことがあるので注意)が幾つかあったことと、方角は分かっていたので、迷うことなく歩みを進められました。思った程雪はなく、また風の影響による倒木等も見られませんでした(枝等はたくさん落ちていましたが)。

トレースをたどっていきます。

30分ほど歩くと小さなお社が見えてきました。

まもなく到着です。

なかなかの雪です。

お社の屋根にはなかなかの雪が

滝を正面から見ることができる橋も欄干の高さを超えたところまで雪が。これは結構な危険度です。

橋の欄干から雪がはみ出しています

気をつけながら進み、滝の方に目を向けてみると雪に囲まれた小野川不動滝が。

幅約10m、落差約25mの滝は、雪の白さと空の青さに包まれ、その流れと水しぶきはひときわ輝いて見えました。

小野川不動滝です

雪がある冬期ならではのアングル

滝の水しぶき等が周囲から少しずつ凍り、できた氷塊が青く輝くといわれる「ブルーフォール」。

しかし、ブルーはどこに・・・。おそらく数日間気温の高い日が続いたため氷塊が溶けその姿を見ることは叶いませんでした。それでもわずかに(見ようによっては)滝の左端の方が青白く見えました。

左端の方が青く・・・

さらに、お社背後の崖の上部にミニイエローフォール(つらら)を発見。ブルーとイエローを一度に見ることができました。

黄色いつららが

帰りは少し脇道を歩きながら、そして冬ならではのものを観察しながら戻りました。

結局誰とも会わずに、滝と森を独占する贅沢な時間となりました。

春の訪れも感じられました(根開き)

ウサギの足跡も!

林冠はお互い手をつないでいるようです

この時期に訪れることがあまりなかっただけに、探勝路等の様子が見られたこと、倒木等も見られなかったこと、雪景色の中に滝を見られたこと、持ちも晴れやかになる巡視でした。

※冬期に滝をご覧になりたい方は、よく知っている人と一緒に行くか、ガイドツアーなどに参加されることをお勧めします!

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2021年01月22日「一月の五色沼VIEWポイント定点観測」

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 田中謙行

「一月の五色沼VIEWポイント定点観測」

こんにちは。裏磐梯自然保護官事務所の田中です。

今回のAR日記は、五色沼VIEWポイント定点観測の写真報告です。

その前に、五色沼の簡単な概略とVIEWポイントの事を少しお話しします。

五色沼は、明治21年の磐梯山噴火により発生した岩なだれが川をせき止めことで形成された湖沼群のうち、特に五色沼自然探勝路の周辺に位置する20から30程度の湖沼の総称です。周辺一帯は、異なった色の湖沼群が周辺の植生と一体となった景観を形成していることと、火山性堰止湖沼群における植生遷移を間近に観察できることを理由として、磐梯朝日国立公園特別保護地区に指定されています。湖沼群を縫うように歩道が整備されており、年間約15万人の利用者が訪れる重要な利用拠点となっています。「五色沼自然探勝路」になります・

その一方で、植生遷移の進展に伴うヨシ等の繁茂は、五色沼のVIEWポイントにおける眺望に支障を及ぼしてもいました。そこで、専門家の助言を受けながら関係機関と連携し対策を検討してきました。令和元年には潜在的なVIEWポイントの掘り起こし及び修景のために必要な調査等を実施し、VIEWポイントを7地点にしぼり令和2年10月に修景を目的とした最小限の樹木伐採を行いました。そこで、伐採後も時期ごとの修景及び植生観察のため7地点の定点観測を月1回のわりあいで行っています。

では、7つのVIEWポイントの写真紹介をしていきます。

VIEWポイント① 青沼(南西)

伐採前(R2.10.14)        伐採後(R2.11.17)            R3.1.20

VIEWポイント② 青沼(南)

伐採前(R2.10.14)        伐採後(R2.11.17)             R3.1.20

VIEWポイント③ 弁天沼(西)

伐採前(R2.10.14)        伐採後(R2.11.17)            R3.1.20

VIEWポイント④ 弁天沼(東)

伐採前(R2.10.14)        伐採後(R2.11.17)             R3.1.20

VIEWポイント⑤ 竜沼

伐採前(R2.10.14)        伐採後(R2.11.17)           R3.1.20

VIEWポイント⑥ 深泥沼

伐採前(R2.1014)        伐採後(R2.11.17)            R3.1.20

VIEWポイント⑦ 赤沼

伐採前(R2.10.14)        伐採後(R2.11.17)           R3.1.20

番外篇

VIEWポイント⑥の「深泥沼」では五色沼では珍しいコハクチョウが出迎えてくれました。

あら、どなた?

「るり沼」

コロナ禍が落ち着きましたら、透き通った空気を感じに五色沼においでください。

以上で、今回は「おわり」です。

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2021年01月14日「最近の朝のお仕事」

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 小野寺浩詩

裏磐梯自然保護官事務所の小野寺です。

少し遅くなりましたが2021年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、昨年の終わり頃から日課になっている朝一番の仕事があります。

雪国あるある、そう雪かきです!

ここ裏磐梯はスキー場が三つもあるれっきとした雪国です。

私はここに来る前、福島は温かいというイメージをもっていましたが、会津地方(ここ裏磐梯)は日本海側気候の影響を受け、雪が多く降る地域となっています。

昨シーズンは会津地方も雪が少なかったと聞いていますが、今シーズンは雪が降り積もる日が続いています。さすが、自然は昨シーズンの帳尻を合わせているのかもしれません。

事務所正面

さて、話を戻します。

出勤して車から降り、まずすることは、車を止めるための駐車場の雪かきです。

事務所前駐車スペース

そして、自分たちの歩く道やお客様がいらしたときのために事務所周りの雪かき、公用車の雪落としなどがあります。(時には屋根の雪落としをすることも!そうしないと建物自体が潰されてしまいます)

事務所と倉庫の間1

事務所と倉庫の間2(両側に雪の壁が!)

屋根の雪と地面の雪がくっつきそう!

私もこれまで、除雪機を用いた除雪作業をしたことはありますが、ここまでの頻度で行ったことはありませんでした。なんと事務所には除雪機が2台あるのです。

この2台を駆使し、職員総出で行っても1時間から2時間ほどかかってしまいます。

除雪機(初号機)

除雪機(二号機)

雪かきをして良いこと!

んー、なかなか思いつきませんが、この降り積もった雪が辺りの景色を一変させ、素晴らしい景観をもたらしてくれること、春になり雪が溶け、様々な生きものたちのいのちの恵みとなっていくことを考えると溜飲が下がる思いがします。

ただ、どうか雪かきをしなくて良い程度に少しずつ降り、すぐに溶けてまた少し降るみたいな状況になってくれると嬉しいのですが・・・。

春の訪れを待ち焦がれつつ、今回はこの辺で失礼いたします。

事務所の看板と 除雪機(三号機以下)、降り続く雪

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2020年11月30日磐梯朝日国立公園指定70周年記念シンポジウム【出羽三山地域】

磐梯朝日国立公園 田中謙行

こんにちは、裏磐梯自然保護官事務所国立公園利用企画官の大橋です。皆様にお伝えしたいことがあり、裏磐梯自然保護官事務所アクティブ・レンジャーの田中の日記を使わせていただいております。

師が走ると書いて[師走]、冬至に向かってその走りも一段と急ぎ足になっているようですね。磐梯朝日国立公園の指定70周年イヤーもあとわずかになった11月21日に出羽三山地域をテーマにした磐梯朝日国立公園指定70周年記念シンポジウムが開催されました。

地域のパークボランティアさん(PV)、鶴岡市、羽黒町観光協会、月山ビジターセンターの皆さまの支援をいただいたシンポジウムは磐梯朝日国立公園指定70周年イヤーのイベントのオオトリを飾るイベントでした。

(PVさんによる受付と検温・消毒対応、ありがとうございました!)

基調講演では出羽三山の動植物、地形などの自然の成り立ちとここに暮らす人々や、山岳信仰、登山利用の歴史といった楽しくもあり出羽三山ならでは話があり、ムササビ話など楽しい内容で盛りだくさん! 巣箱内の温度を測ってムササビがいることを確認していたなんて、思わず"なるほど"って呟いちゃいました。

(月山山頂に鎮座する月山神社、近くに断層が走ってるなんて。。知りませんでした。)

そしてパネルディスカッションでは出羽三山地域のこれからに関して"鋭く"て"楽しそう♪"で"ゆっくり過ごす"ためのご提案をいただきました。

パネリスト後部のシンポジウムの看板は手作りなんですよ。ありがとうございます・

雄大な山々と信仰の山として人の暮らしに寄り添ってきた出羽三山へ、皆さん「よぐきたの~」(いらっしゃい)

追伸:同じ磐梯朝日国立公園にある裏磐梯ビジターセンターではこの秋に入館者150万人を達成いたしました。ありがとうございます。 そしてインスタグラムを始めました。

旬な情報をお届けしますので"#裏磐梯ビジターセンター"で検索して、フォローしてね。

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2020年11月25日11月の裏磐梯AR及びPV活動報告(前篇)

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 田中謙行

11月の裏磐梯AR及びPV活動報告(前篇)

こんにちは。裏磐梯自然保護官事務所の田中です。

11月に入って裏磐梯は、あっという間に紅葉も過ぎ、初雪も降りました。

そのような中でのARおよびPV(パークボランテイア)活動を写真で報告です。

■まず、ありがとうございます。10月31日(土)に裏磐梯ビジターセンターの来客数が

150万人に達成いたしました。記念式典の様子。

■11月1日(日)は、小野川不動滝探勝路、小野川湖畔探勝路の巡視にPV(パークボランテイア)の皆さんと行って来ました。

不動滝は滝のすぐそばまで行けるので直接肌で感じられるマイナスイオンに包まれる事ができます。

この日は滝底に虹が架かっていました。

小野川湖畔探勝路は、紅葉の見頃でした。

ただ、熊さんの落とし物が多めにあるので単独ではなく、複数での行動をお願いしたいと思います。


続いて、小野川湖畔探勝路を歩きます。

  

              「熊だな」と「爪痕」

■11月5日(木)は雪の中、雄国沼トイレ閉所作業にいってきました。

雨樋の撤去、貯水槽及び各トイレ内タンクの排水、電源盤のOFF作業、防雪板の設置などの作業があります。


■11月6日(金)はPV活動で五色沼自然探勝路と堂場山どんぐり探勝路の巡視に行って来ました。

五色沼は最後であろう紅葉が残っていました。


堂場山どんぐり探勝路はその名のとおり、浜にもどんぐりが沢山落ちいたので、どんぐり浜と名付けました。

ヤマブシタケを確認しました。ヤマブシタケは中国では四大山海(他はフカヒレ、ナマコのいりこ、熊の嘗の珍味の一つとされています。

今回(前篇)は、ここまで。

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2020年11月24日「裏磐梯のウチダザリガニ」

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 小野寺浩詩

こんにちは。裏磐梯自然保護官事務所の小野寺です。

先日、実施した裏磐梯地区パークボランティアスキルアップ研修会についてお伝えします。

今回の研修会は、裏磐梯地区で課題となっている特定外来生物のウチダザリガニについて、NPO法人裏磐梯エコツーリズム協会から講師お二人をお招きして、実際にウチダザリガニの防除作業を経験し、意見交換を行うことで、外来生物の防除に関する知識と経験を深め、さらに自然観察会活動やガイド等において、より適切で実感のこもった解説等を行っていただくことを目的に開催しました。

今年度のパークボランティア(以下PV)全体に関わる野外活動はこの日が最後で、締めくくりの活動でしたが、大きな心配事がありました。

研修会の数日前まで日中の最高気温が5℃前後の日が続いたことで、かなりウチダザリガニの活性が下がり、姿を見られるか分からないと講師から伝えられていたのです。

これまで長年調査や防除活動に関わってきた講師のお二人も、この時期の調査等は行ったことがないとのことで、かなり不安を感じながら当日を迎えました。

しかし、その心配をよそに当日は天気にも恵まれ、次々と思いがけない展開が待っていました。

最初の場所で、事前に仕掛けておいたカニカゴを引き上げてみると「おっ!」「入っている!」「いたいた!」そんな声が飛び交いました。ウチダザリガニが入っていたのです。


捕れているかな!?                      いました!

比較的大きな雄が8匹。参加した皆さんの目も輝いていました。

立派なオスの個体です

その後講師の指導の下、体長、頭胸甲長、雌雄の別、欠損箇所の有無などについて一個体ずつ記録を取り、その後は殺処分となりました。特定外来生物のウチダザリガニの防除も目的であったため、皆さん心を鬼にしてウチダザリガニの命と向き合いながら絞めていました。

一個体ずつ記録を取ります

2か所は3匹でしたが、なんとメスの抱卵個体と出会うことができました。メスは11月から6月頃まで卵(300個前後)を抱えているとのことです。

卵を抱えています

3か所目は0匹でしたが、最後の4箇所目は・・・。どうぞ写真を御覧ください。

4か所目のカゴ

まさかこれほどとは!

夏に一度同じ場所で防除活動に参加した時とほとんど変わらない数が捕れました。その数300以上!

この場所は繁殖地になっているらしく、メスの抱卵個体も多く見られました。

協力しながら記録を取り、絞めていきます

講師のお二人も、これほどの成果が上がるのであれば11月の活動も今後考えていきたいし、抱卵個体の防除は特に意味があると話されていました。

なお今回の活動は、特定外来生物に関わる法令手続き等を確認し、それぞれの土地所有者の了承を得た上で実施していることをお伝えさせていただきます。

午後の講義では、外来種や外来生物法について基本的な事柄を学ぶと共に、講師からこれまでの活動の歩み等についてお話しをしていただきました。

その中で、この日調査した4か所は、これまでの調査から繁殖地になっていることや、どのように広がっていっているのか(水系による違い等)を知る上で重要な場所であるとのことでした。

調査によって多くのことが分かり、防除活動によって個体の大きさ(平均値)が小さくなってきているなどの成果が挙げられるそうです。

午後の講義(外来種について)

午後の講義(これまでの活動の歩み)

ただ、今後さらに繁殖地を突き止め、防除活動を続けていくには圧倒的にマンパワーが足りないということです。周りにどのように活動を理解してもらい広めていくか、調査データの集約等、課題も多く挙げられました。

研修会を終えたPVの方々は、とても勉強になったし、ぜひこれからできる限り協力していきたいと口々に話していました。

身近な自然に興味を持つこと、目を向けること、知ること、できることから行動してみること、今回の研修で私も学ばせていただきました。

何の変哲もない小さな池に見えたのですが・・・。

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2020年11月19日11月の裏磐梯AR及びPV活動報告(後篇)

磐梯朝日国立公園 裏磐梯 田中謙行

「11月の裏磐梯AR及びPV活動報告(後篇)」

こんにちは。裏磐梯自然保護官事務所の田中です。

(前篇)に続き、11月の裏磐梯でのARおよびPV(パークボランテイア)活動(後篇)を写真で報告です。

■11月9日(月)、10日(火)、12日(木)は、雪が積もって撤収できなくなる前に

磐梯山の噴火口と銅沼に設置している登山者カウンターの2か所の撤収及び

八方台と裏磐梯登山口にある回収トイレBOXの回収をしました。

登山者カウンターは、大まかにバッテリー及び電源BOX・センサー本体・太陽光パネル・鉄柱4本から

構成されており、かなりの重量になります。50~60Lのリュックを担いでの撤収作業です。

銅沼では若熊の足跡を確認しました。


■11月13日(金)は、PV活動でスキルアップ研修会についてお伝えします。

今年は、NPO法人裏磐梯エコツーリズム協会のスタッフを講師として招き、

実際にウチダザリガニの防除作業を経験し意見交換を行うことで、

外来生物の防除に関する知識と経験をより深めていただくとともに、

自然観察会等で参加者に対してより適切に解説などを実施していただくことを目的として開催しました。

11月分(後篇)は、以上でおわり。

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