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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

久しぶりに青空が

2022年01月28日
裏磐梯 村上英夫

裏磐梯は昨年末から冬の厳しい天候のため、雪に押し込められる日々が続きました。

しかし1月25日の火曜日は、ついに朝から青空が広がりました。

除雪機とスコップに触れることなく朝から仕事を始めることができたのは、1月になってからおそらく初めて!

しばらくフィールドへは出ることができなかったので、このチャンスを逃がさず、五色沼探勝路へ向かいました。

まず基点の裏磐梯ビジターセンターから毘沙門沼へ。

雪と氷に覆われた沼の向こうに磐梯山が、青空の中に白く輝いていました。

雪に埋もれかけた弁天沼の展望台に上がると、たおやかな白のラインを描く西吾妻の姿が望めます。

探勝路の積雪は1メートルほど。

気温が低いので雪はサラサラ。

降雪によってハイカーの踏み跡がリセットされると、ルートファインディングが難しい場所もあるのですが、この日は探勝路全体に明確なトレースができていました。

周辺にはいろいろな動物たちのたくさんの足跡が。

木々の梢でさえずる鳥たちや、沼をゆらゆらと進むカモの姿も。

弁天沼の先には、るり沼があります。

ここに設置された展望台も、磐梯山のきれいな眺望を楽しむことができる絶好のスポットとして人気があります。

1時間半の巡視中に、6組のハイカーの方々とすれ違い、挨拶を交わしました。

三脚を据えて望遠レンズで写真を撮影している方も。

自分が生まれ育った福島に、雪と氷に覆われた美しい景色を楽しめる場所が身近にあることを再発見した嬉しい朝でした。