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アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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磐梯朝日国立公園 羽黒

221件の記事があります。

2021年07月29日登山道保全技術講習会と保全箇所の下見に行きました

磐梯朝日国立公園 羽黒 風間彩野

こんにちは。

羽黒自然保護官事務所の風間です。

先日「登山道保全技術講習会」を行いました。

飯豊朝日地域では、登山道の荒廃が進んでいる場所が多々あり、それを補修し守っていこうという活動を行っています。

この登山道保全技術講習会は、登山道をどのように保全していくのか、その考え方や工法などを山岳関係者に伝えることが目的です。

今年度は新型コロナウイルスの関係により、オンラインで講師の方々に講義をしていただきました。オンラインでも多くの方々が参加してくださいました。

その後、飯豊連峰の丸森尾根と梶川尾根にある、今後保全作業を行う予定の場所を下見してきました。

丸森尾根の登山道の荒廃箇所です。一歩足を踏み出す度にボロボロと崩れていきます。

梶川尾根の登山道の荒廃箇所です。

過去に施工された場所も確認してきました。

なんと、植物がヤシ土嚢から生えてきている場所がありました!これは植えたのではなく、外部から自然に種が入ってきた植物です。これこそ保全作業の成果です。しっかり定着して大きくなってほしいものです。

過去の作業地のモニタリングを繰り返すことで、次の保全作業に活かしています。

今年度の保全作業は新型コロナウイルスの影響のため、少人数での作業になります。早く大勢で力を合わせて活動ができる日が来ることを願っています。

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2021年07月28日朝日連峰の上空

磐梯朝日国立公園 羽黒 風間彩野

こんにちは。

羽黒自然保護官事務所の風間です。

先日、朝日連峰の上空をヘリが飛びました。

中には以東岳避難小屋のトイレの処理剤と登山道保全作業の資材が入っています。

今年度は朝日連峰の登山道保全で使う資材を、「人力(日暮沢小屋→竜門小屋・狐穴小屋)」+「ヘリの輸送(以東岳避難小屋)」の二つの方法で荷揚げしています。

様々な関係者が集まってようやく資材の空輸ができました。

山小屋のトイレを使うとき、登山道を歩くときに少しでも意識していただけますと幸いです!

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2021年07月21日樹木散策に出よう!

磐梯朝日国立公園 羽黒 風間彩野

こんにちは。

羽黒自然保護官事務所の風間です。

私は昨年まで森林の勉強をしていました。好きな樹木は、「カジカエデ(形が美しい)」、「メグスリノキ(紅葉のサーモンピンクが綺麗)」、「キハダ(薬用樹木で樹皮をはぐと黄色く、食べると苦い)」等です。

先日、月山ビジターセンターのイベント「樹木観察会」で、講師として話をさせていただきました。

会場は月山ビジターセンターの裏にある、やすらぎの森です。

雨予報でしたが、私の晴れ女パワーで乗り切りました。

散策をしながら樹木の解説をしました。

ハウチワカエデ、ウリハダカエデ、イロハモミジ、ナナカマド、ケヤキ、クロモジ、ハリギリ、リョウブ、ホオノキ、ユリノキ、ムラサキシキブ、カツラ、ヤマボウシ、スギ、ヒノキ、アカマツ等、沢山の樹木が観察できました。

樹木の名前がわかると、その場所の特徴がよくわかります。たとえば、スギがあったらその場所は水分が多い場所だとわかります。アカマツがあったらその場所は尾根である可能性が高いということがわかります。

解説中、ふと皆さんの手元を見るとメモをしている方がちらほら。解説者としてはうれしい限りです。

森林を歩くとき、樹木の知識があると何倍も散策が楽しくなります。

ホオノキとトチノキ、一見似ていますが違いはわかりますか・・・?

スギの葉の一年分の成長量はどのように見分けるかわかりますか・・・?

是非図鑑片手に、樹木に詳しい人と一緒に散策を楽しんでください。

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2021年07月09日いよいよ始動!登山道保全作業!

磐梯朝日国立公園 羽黒 風間彩野

こんにちは。

羽黒自然保護官事務所の風間です。

今年度、磐梯朝日国立公園では登山道の保全作業が行われます。毎年、飯豊連峰保全連絡会、朝日連峰保全協議会を中心に行われています。前年度は新型コロナウイルスの感染状況を考慮し中止となりましたが、今年度は規模を縮小して作業を行います。

人為的な行為によって荒廃してしまった登山道を修復する、素晴らしい活動です。

いろいろな方にこの活動を知ってもらいたいものです。

さて、7月3日に登山道保全資材の梱包作業が行われました。一般の方からも募集し、大人数での作業となりました。この保全資材は飯豊連峰の天狗平ロッジ・朝日連峰の日暮沢小屋に置き、一般登山者の方に荷揚げの協力をいただいて山の上まで運びます。朝日連峰の以東岳へは、ヘリでの空輸も行います。

大きな塊の保全資材を、数キロずつに分け、ぬれないように梱包していきます。

中の空気を抜くために掃除機を使い、二重の袋で梱包しました。

皆さん作業がとても早く、午後までかかる予定でしたが午前中で終わりました。

3kg、5kg、11kgの重さの保全資材ができあがりました。

このあとそれぞれの登山口に搬入し、荷揚げの準備は完了です!

では、ここで、荷揚げ情報を掲載します。是非ご参加ください!

ーーーーーーーーーーー―荷揚げ情報―ーーーーーーーーーーー

●飯豊連峰 天狗平ロッジ

      荷揚げ先:丸森尾根

●朝日連峰 日暮沢避難小屋

      荷揚げ先:竜門小屋3階・狐穴小屋1階

7月4日~

どなたでも荷揚げに参加していただくことができます。

ご無理のない範囲での荷揚げの協力をお願いいたします。

荷揚げの際は、名簿にご自分のお名前や荷揚げした重さ等を記載ください。

登山道保全活動にご理解とご協力をお願いいたします。

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2021年07月07日歴史がつまった月山開山祭

磐梯朝日国立公園 羽黒 風間彩野

皆様こんにちは。羽黒自然保護官事務所の風間です。

「出羽三山」をご存じでしょうか。出羽三山は、古来より日本三霊場の一つとされ、羽黒山・月山・湯殿山の三山のことを指します。羽黒山では現世利益を、月山で死後の世界を体験し、湯殿山で新しい命をいただいて生まれ変わるという類いまれな「三関三度(さんかんさんど)の霊山」として栄えてきた山です。1400年もの長い歴史の刻まれた聖地となっています。

その中の「月山」において、7月1日に開山祭が行われました。

当日は、平日にもかかわらず車が沢山止まっていました。

弥陀ヶ原は、月山八合目駐車場からすぐに行くことができます。

7月中旬以降、もっと花が見られますが、今はちらほらと咲いていました。ニッコウキスゲと前を歩く

澤野保護官です。

池塘と呼ばれる池が点々と存在する湿原です。右には鳥海山、左には庄内平野が広がっています。

月山に上る道には、歴史を感じることができる場所が沢山ありました。

とても風が強い天気でした。ダウンとフリースとニットの帽子を出したくらいです。7月の月山はまだ雪が残っています。登る際は、下の街が晴れていても防寒対策をしっかりとしていきましょう。

開山祭が行われる月山神社より先に月山の山頂に到着しました。ガスがかかっていて、周りは何も見えませんでした。晴れていると展望はいいようですが・・・。

月山の開山祭は撮影が禁止されている神聖な場所で行われましたので写真はありませんが、信仰が脈々と受け継がれているのだということを実感できた開山祭でした。

下山してくるとすっきり晴れました。

これからも出羽三山信仰が受け継がれていくことを願っています。

是非月山に登ってみてくださいね。

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2021年06月30日朝日連峰の玄関口

磐梯朝日国立公園 羽黒 風間彩野

皆様こんにちは。

羽黒自然保護官事務所の風間です。

皆さんは山に行くとき、何を使って行きますか?

バス?電車?車?

その中でも、車で行く方は多いのではないかと思います。

朝日連峰の玄関口の一つに、日暮沢口があります。沢のきれいな登山口です。

その日暮沢口に、新しく駐車場が完成しました。

以前は10台も止められないくらいの小さな駐車場のみでしたが、40台ほど止められる大きさになりました。

駐車場のオープニングセレモニーに参加してきました。

当日の天気は快晴です。

日暮沢口に行くまでの道はゴツゴツとした砂利が続きます。

その奥に、ぱっと開ける場所があり、そこが駐車場です。

駐車場内でセレモニーが行われました。

テープカットも無事に終わりました。

より多くの人が長く駐車場を利用できるよう、使用される皆様のご協力をお願いいたします。

そして、この駐車場の横には、日暮沢避難小屋があります。

三階建ての避難小屋です。

今年の9月に朝日連峰の中先峰にて、朝日連峰保全協議会主催の登山道保全作業が行われます。そのために、資材を人力で山小屋に運ぶ必要があります。

そこで、7月4日より一般登山者の方にも資材の荷揚げのご協力をいただきたいと思っております。

日暮沢避難小屋の一階に保全資材を置きますので、無理のない範囲で運搬可能な資材を運び、竜門小屋または狐穴小屋に置いていただけますと幸いです。

朝日連峰の荒廃箇所の保全作業へのご協力をお願いいたします。

今年も登山シーズンが始まりました。多くの方が楽しく山に登れる夏になるといいですね。

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2021年06月21日登山口にある、「あれ」の話。

磐梯朝日国立公園 羽黒 風間彩野

登山口にある、「あれ」の話。

こんにちは。羽黒自然保護官事務所の風間です。

本日は登山口でよく目にする「あれ」の話。

斜め上を向いてぼーっとしているように見える、「あれ」です。

ひなたぼっこしてるのかな・・・?

そうです、これは登山者カウンター。

夏に磐梯朝日国立公園の山に登ったことのある人は会っているはず。

彼らを、数日に分けていろいろな場所に設置してきました。

飯豊地域は奥胎内口の足ノ松登山口、朝日地域は朝日鉱泉口、古寺鉱泉口、日暮沢口、泡滝ダム登山口の計5箇所です。上の写真はその場所の写真です。

それぞれその山域にどれほどの登山者が来たのかを数値で示してくれる唯一の機械です。6月~11月頃まで設置しています。

また、彼らはソーラーパネルを用いて動いている優れものです。ひなたぼっこしているように見えるのも間違いではありませんね。

登山者カウンターの仕組みを絵で説明します。

前を通るときは立ち止まらずにお願いします。カウンターの前で休憩をするのもご遠慮ください。1人分のカウントが20人分に影分身してしまいますので・・・。

また、倒れているなど何か不具合等発見してくださった際には羽黒自然保護官事務所まで一報入れてくださいますと大変ありがたいです。(連絡先:0235-62-4777)

夏の間活躍してくれる彼らに会ったらどうぞ挨拶してあげてください。

今年も暑い夏になるかと思いますが、水分補給、休憩、栄養補給等しっかり行い、安全な登山をどうぞよろしくお願いいたします。

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2021年06月16日以東岳 素晴らしい縁の下の力持ち

磐梯朝日国立公園 羽黒 風間彩野

こんにちは。羽黒自然保護官事務所のアクティブレンジャーの風間です。

6月5日から7日の2泊3日で、磐梯朝日国立公園朝日連峰の大鳥小屋(タキタロウ山荘)・以東岳避難小屋の山小屋開きに現地確認も兼ねて同行させていただきました。

山小屋には沢山の人が関わっており、そのような方がいらっしゃることで山の維持管理が行われているということをひしひしと感じた数日間となりました。

泡滝登山口に到着しました。前日の大雨が嘘だったかのような美しい晴天です。

登山口というのはいつも、異世界の入り口のようでいいですね。無事に山小屋開きが終わりますようにとお願いしながら足を踏み入れました。こちらの泡滝登山口は毎年、登山者カウンターが設置している場所でもあります。

大鳥小屋までの距離を示したプレートを設置していきます。0/10、1/10・・・と続いていきます。プレートの茶色い色は、国立公園内の景観に配慮した色となっています。

道中、新緑あり滝ありでとても美しい場所でした。鳥のさえずりも絶え間なく耳に入ってきます。

途中には橋が架かっていますが、人力で鉄板を取り付けています。沢山歩いた後に休みもせずに鉄板の取り付け作業に取りかかる皆さんはさすがです。この橋なしでは川を渡るのは難しいでしょう。感謝ですね。

完成した橋です。端に針金がついていて、鉄板を固定しています。微力ながらお手伝いさせていただきましたが、皆さんの職人並みの手つきには到底かないません。

清流で顔を洗って水を汲んで・・・

沢沿いを歩いて・・・

やっとつきました!大鳥池の畔に建つ、大鳥小屋(タキタロウ山荘)です。小屋内の掃除、ベンチの組み立て、水の確保等をしました。

山の中でこんな風に水が出るとありがたいですね。水があるのは当たり前ではないということを忘れてはいけませんね。いつまでも使えるように、きれいに使っていきたいものです。

小屋から見た以東岳と大鳥池です。「タキタロウ」という魚をご存じでしょうか。幻の怪魚といわれ、大鳥池に住むとされる大きな魚です。100年以上前から目撃情報が相次いでいるそうですが、正体は不明なのだとか。大鳥池をのぞいたら、いるかもしれませんね・・・。ちなみに私がのぞいたときはアカハライモリにだけ会えました・・・。

二日目になりました。以東岳避難小屋に向けて出発です。最初から流れの強い川を渡っていきます。川の石も非常に滑ります。徒渉の際は、流れに足を取られないように最新の注意を払い、一人ずつ渡りましょう。

大きな雪渓が残っており、アイゼンをつけて登っていきました。途中、ウサギさんの大きな落とし物が沢山落ちていました。こんな環境でもたくましく生きているのですね。

登りは急登コースでしたが、さっきまでいた大鳥池が眼下に見え、疲れが飛んでいきました。

ついに、以東岳避難小屋に到着です!新しく、きれいな木造二階建ての避難小屋です。掃除やベンチ建て等しました。

二段ベッドが並ぶ二階の様子です。

トイレは微生物の力を利用して分解する、バイオトイレです。使用した後にハンドルを回し、酸素を取り込ませて分解を促進させます。電気のない山小屋ならではのシステムです。管理してくださる人がいて、そして使う人がきれいに使うからこそ清潔さが保たれています。快適な登山のために皆様是非ご協力お願いいたします。

以東岳山頂の景色です!!以東岳避難小屋から10分ほどで登ることができます。眼下には朝日連峰、奥には飯豊連峰、北を向けば月山や鳥海山、庄内平野まで見ることができます。残雪が残る今ならではの景色を拝むことができました。

3日目はオツボ峰コースで下山しました。三日間ずっと良い天候に恵まれました。実は、私は最強の晴れ女です。下山した翌日は小雨が降ったので、山の上でパワーを出しきったみたいです。

途中大きな雪渓があり、崩れている箇所が何カ所もありましたので通行の際はご注意ください。行きは通れたところが帰りは崩れていたという場所もありました。危険だと思ったら大きく迂回しましょう。山の事故は下山時に多く起こっています。登山は安全第一です。

今回は初めての山小屋開きの参加となりましたが、改めて山には沢山の人が関わっていて、その人無しでは成り立たないということがわかりました。感謝して山に登れる人間になりたいものです。

おまけ

私は趣味で絵を描くのですが、以東岳のイメージを描いてみました。

沢山の「パワフル」が集まった山でした。

皆さんも登ってみて、自分だけの以東岳を描いてみてはどうでしょうか。