アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
朝日連峰縦走業務
2021年08月13日こんにちは。
羽黒自然保護官事務所の風間です。
先日、2泊3日で朝日連峰に行ってきました。
目的は今年度の保全作業地の下見、保全資材の保管の依頼も兼ねた山小屋の管理人さんへのごあいさつ、荷揚げ状況の確認、現地の巡視です。
全国で熱中症警戒情報が飛び交う中、山に入りました。
汗が止まらず大変でした。実はこのとき、私も保全作業に用いる資材の荷揚げをしていました。
竜門小屋の三階に置いてある、登山道保全作業で用いる資材です。沢山の方のご協力により、ここまで荷揚げできました。一番重い資材は11kgもあるのですが、こちらも荷揚げしてくださった方がいるようです。ありがたいです。
二日目は、今年度の保全箇所でもある「中先峰」の下見を行いました。
全体的にガレ場が続いています。植物もまばらにしか生えておらず、保全の重要性を感じました。登山道の崩壊は「水」「霜」「人」の三つが主に原因となることが多いといわれています。それぞれの原因に対応する保全方法を試行錯誤しながら作業を行っていきます。作業で用いるものは、主に荷揚げしていただいたヤシ繊維です。
この日の夜の空です。大鳥小屋からは天の川が綺麗に見え、流れ星も絶え間なく流れていました。星を眺めるために訪れるのも良いのではないでしょうか。
今年度の登山道保全作業は新型コロナウイルスの影響により規模を縮小して行いますが、朝日連峰の登山道が少しでも良くなるような活動ができたらと思っています。
最後に、夏に山に行く際の注意点をいくつか記載します。
・山の中でも十分暑いです。水分補給や塩分補給をしっかり行ってください。
・途中の水場は100%出ているとは限りません。多めに水分は持ちましょう。
・蜂が出てきています。私も先日山で2箇所刺されました。ポイズンリムーバー等の常備をおすすめします。
・登山届を出しましょう。何かあったときの捜索の手助けになります。
山の環境に配慮する前にご自分の体調管理等をしっかり行い、楽しい山行にしてください。