ACTIVE RANGER

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。

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名取

14件の記事があります。

2021年07月29日みちのく潮風トレイルの楽しみ方 「記念記帳編」

名取 富樫信雄

みなさま、こんにちは、名取自然保護官事務所の富樫です。

さて、今回は歩くこと自体ではなく、

少し視点を変えたみちのく潮風トレイルの楽しみ方をご紹介したいと思います。

ここでは「みちのく潮風トレイル記念記帳」と呼ばれているノート。

トレイルの起点であり、終点でもある福島県相馬市の松川浦公園にも

その1つが置かれています。

きっとみなさまも旅の途中で、一度は手にしたことがあるのではないしょうか。

旅人が行き交う場所に用意され、これからの旅に馳せる期待や行く先々での旅情などが

書き残されている、あのノートです。

先日、訪れた(ザックを背負っていました)際も松川浦公園のスタッフさんから

「トレイルですか」とお声がけいただき、「はい!そうです!」とお答えしました。

そこで、松川浦公園事務所に設置されている

「みちのく潮風トレイル記念記帳」を見せていただくことになりました。

「みちのく潮風トレイル記念記帳」を久しぶりに開くと、これまでトレイル上の別の場所で出会った方々が、最近立て続けにここに到着されていて、この松川浦公園で

再会を果たしたような、ささやかな嬉しさがこみあげてくると同時に、

遥かな旅路をとうとう歩き終えたのか、と感慨深さを覚えました。

自分の記録を読み返してみると、「あのとき(過去)の自分」に時を超えて

出会ったかのようで、どこか懐かしく不思議な心境になりました。

ということで、みなさまもよろしければ、「みちのく潮風トレイル記念記帳」に

その時の思いを書き留め、また先達が残した思いにも触れてみてください。

松川浦公園では公園事務所に設置されており、スタッフさんにお声かけいただければ

「みちのく潮風トレイル記念記帳」をお出しくださいます。

このようなノートはたくさんではありませんが、トレイル沿線の各所で設置されており

私の記憶では岩手県内の三陸鉄道の各駅(全てではありません)の待合室などで

よく見かけた記憶があります。

誰かが書き留めた言葉をまだ見ぬ他の誰かが目にする。

「あぁ!! あのとき読んだ○○さん!!」

ノートの記録が、誰か同士の「トレイルマジック」とも言えるような不思議な出会いを

呼び寄せることもあるかもしれません。

「みちのく潮風トレイル記念記帳」が紡ぐ、時空を超えた出会いも、

みちのく潮風トレイルの楽しみのひとつです。

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2021年05月31日みちのく潮風トレイル協働巡視(多賀城市編)

名取 富樫信雄

こんにちは、名取自然保護官事務所の富樫です。

今回はトレイルの維持管理についてお伝えします。

先日、多賀城市さんよりお声がけをいただき、

多賀城市区間のトレイルの状態把握(巡視)を合同で行ってきました。

みちのく潮風トレイルの状態把握など維持管理については、

「東北太平洋岸自然歩道(みちのく潮風トレイル)運営計画」に基づき、

関係機関の協働の下で実施されています。

「運営計画」について詳しくは以下のURLをご参照ください

○東北太平洋岸自然歩道(みちのく潮風トレイル)運営計画

http://tohoku.env.go.jp/%EF%BC%88%E5%8F%82%E8%80%83%EF%BC%93%EF%BC%89MCT%E9%81%8B%E5%96%B6%E8%A8%88%E7%94%BB.pdf

今回の状態把握(巡視)は、統括本部のみちのくトレイルクラブ、多賀城市、環境省の合同で行いました。

写っている関係者は以下の通りです。

(写真左から右に順番に)

[統括本部]NPO法人みちのくトレイルクラブのNさん

[地方公共団体]多賀城市商工観光課のKさん

[東北地方環境事務所]名取自然保護官事務所 レンジャーの渡邉さん

(渡邉レンジャーは本年4月より着任いたしました)

【多賀城市:末の松山】

写真は、Kさんから見所の一つである「末の松山」について解説をお聞きしている様子です。

「名勝「おくのほそ道の風景地」のひとつとして国の指定を受けています、

松尾芭蕉はハイカーの先人ですね!」

と教えていただき、みなで深く頷いたのでした。

Kさんのご案内のもと、

全区間(さんみらい多賀城復興団地 → 多賀城駅 → 多賀城政庁跡 → 陸奥総社宮)を

約3時間半かけて巡視し、特に通行に支障がないこと等を確認いたしました。

当方からは近々設置予定の標識(道標等)の位置などについてご説明させていただきました。

そこで歩くことによって改めて知り得た多賀城市区間の特色について

今回も率直に述べさせていただきます。

[さんみらい多賀城・復興団地周辺エリア]

 ・当時の津波被害状況(津波到達高さ等)を感じられる場所がある。

 ・今後の大規模災害に備えた復興(災害時の救援物資集積ターミナル等)の姿を知ることができる。

 ・復興団地前の花壇がきれいに整備されているが、実は周辺企業のみなさんが行っている。

[国府多賀城駅周辺エリア]

 ・古くからの住宅地から新興住宅地まで、時代とともにあった変化の歴史を感じられる町並みである。

 ・トレイルルートと重なる奥の細道の風景地は過去(歴史)と現在(日常)が交差する空間である。

 ・公共施設(市立図書館、市役所等)もエピソードや趣があり、見どころ満載である。

[多賀城政庁跡を中心とする国府多賀城駅から陸奥総社宮周辺エリア]

 ・歴史にまつわる見所が点在している。

 ・緑が多く、その中に広大な多賀城政庁跡がある。

 ・四季折々の草花が楽しめる箇所が点在している。

 ・加瀬沼周辺には森林の中を歩けるルートがある。

 

さて、みなさま、どのようにお感じいただけましたでしょうか。

今回このようにお伝えすることができたのは、多賀城市Kさんのおかげです。

Kさんは多賀城市の文化や歴史等に精通されており、今回の巡視では

さながら観光ガイドのように、トレイル上の見どころについて

そして多賀城市の見どころについて、ここには書き切れないことも含め、

たくさん教えてくださいました。

巡視本来の目的はトレイル(路体)の状況把握にありますが、それのみならず、

その地域(特色・魅力)を知ることがとても大切です。

その地域のすばらしさを自ら知ることによって、これからどのように

トレイルを管理していくか、そしてどのように広くたくさんのみなさまに

この地の魅力をお伝えし、トレイルを楽しんでいただけるかを考えることができます。

みちのくトレイルクラブ(名取トレイルセンター)のNさんからは今後も

多賀城市区間に関する情報やイベント等の情報発信がなされると存じますので、

その情報を得た際には、本日のAR日記を思い出していただけましたら幸いです。

これからも関係機関の協働の下、トレイルの魅力発信に努めて参りますので

どうぞよろしくお願いいたします。

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2021年05月17日みちのくの歩き方

名取 富樫信雄

こんにちは、名取自然保護官事務所の富樫です

今回は、みちのく潮風トレイルにおける名取保護官事務所の担当エリア

(トレイルの最南部に位置する宮城県東松島市から福島県相馬市)の特徴をお伝えします。

日頃の担当業務を通じて感じるところを率直に記しています。

・みちのく潮風トレイル北部~中部エリアのような雄大な大自然が続くエリアではない。

・市街地の中の舗装路もけっこう歩く。

・地域に根付いた日常生活を垣間見ながら歩く。

・高台から、平地から、街を広く眺望できる所がある

・過去の災害の記憶を目の当たりにする場所がある。

さて、みなさん、どんな印象をお持ちになったでしょうか。

大きな感動を感じる要素は少ないエリアなのかな..と思われたでしょうか。

【写真:亘理町】

写真からは伝わらないのですが、この時は道路を挟んだ向こう側から

カエルの大合唱が聞こえてきて、

ああ、もうすぐ田植えが始まる季節だな~と思ったり。

そうすると、道路の両側に広がる畑にも目が行き、

畑を維持するのってすごいよな~とか

すると、目についた空缶を拾ってみたり。

今日の雲の形はダイナミックだな~とか

空を見ているだけなのに幸福感を感じている自分に気づいたり。

一見特別ではない日常の情景ですが、

普通(日常)であることの素晴らしさや尊さを、歩くことによって再発見し、

そして、そこから昨日までとは違った、より深い幸福感を感じている自分に気づいたりします。

この時は、ああ、今日もいい日だなあ~と思ったのでした。

特別なことは何もなかったのですが。。

地域のみなさまにも、ここを訪れるみなさまにも

この地に息づく日々の素晴らしさや尊さに触れていただけますように。

みちのく潮風トレイルとともにある様々な情景をこれからもお届けいたします。

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2021年04月23日若い力

名取 富樫信雄

こんにちは、名取自然保護官事務所の富樫です。

名取トレイルセンターの園庭の整備が進められている中、北側の広場に黒松の若木が植えられました。

この若木たちは地元にルーツを持つ名取っ子たちです。

現在の背丈はまだ2mから3mほどでしょうか。

枝はか細く、葉も少ないため、いたいけな様子です。

ですが、同時に、未来に向かってグングン成長していく(成長していきたい)という

可能性も感じます。

若木たちの向こうにはトレイルセンターの姿が見えていますが、

これから日々、少しずつ、少しずつ...

幹を太く高く伸ばし、枝を太く大きく広げ、葉を生い茂らせ...

やがて黒松の林はトレイルセンターの背丈も越えて生長し、

松林と青い芝生の向こう側にトレイルセンターの姿が見える景色に育っていくことでしょう。

トレイルセンターを北風から守り

動植物たちと共生し

訪れる人々に憩いの場を演出する黒松の林。

そんな未来の光景を想像しながら、松葉の隙間から差し込む陽光に目を細めました。

みなさまと共に幼い黒松の成長を見守り、未来の景色を育んでいけましたら嬉しく思います。

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2021年04月02日4月の風

名取 富樫信雄

みなさま、こんにちは。名取自然保護官事務所の富樫です。

気付けば4月、新年度の始まりです。

名取自然保護官事務所は他の保護官事務所と異なり、管轄には国立公園区域が含まれず、

みちのく潮風トレイルの南端区域(宮城県東松島市から福島県相馬市)を担当しております。

着任して早や半年が経過し、これまで諸先輩方に助けられながら

なんとかやって参りました。

そこで本日は、みちのく潮風トレイルを管轄する各自然保護官事務所、

アクティブレンジャーの諸先輩方を紹介したいと思います。

右から左方向に

八戸自然保護官事務所の大友さん、

(ご覧の通りのムードメーカーさんです!)

宮古自然保護官事務所の古館さん、
(みちのく潮風トレイルの「すごろく」を作った方です!)

大船渡自然保護官事務所の坂本さん、

(広田小学校トレイルマップの仕掛け人です!)

石巻自然保護官事務所の晴山さん、

(鹿とヒルとダニの怖さを知る方です!)

ここまでがみちのく潮風トレイルだけではなく、三陸復興国立公園も管轄する事務所です。

名取自然保護官事務所の当職となります。

(先輩方に少しでも近づけるよう精進して参ります)

新年度も、より一層、連帯感を深めて業務に取り組んで参りますので

どうぞよろしくお願いいたします。

この集合写真は今年1月、現地視察後の会議の際に撮影したものです。

撮影のため一時的に、マスクを外し、ギュッと並んでおります。

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2021年03月25日春のさえずり

名取 富樫信雄

こんにちは、名取自然保護官事務所の富樫です。

三寒四温とはよく例えたもので、ここ名取も上がったり下がったりの気温を繰り返しながら

最近は10℃~15℃あたりの陽気となってまいりました。

名取トレイルセンターの園庭工事も一通りの工事を終え、

特に変化のない様子...だと思っていましたが....

どこからともなく、鳥の鳴き声がよく聞こえるようになってきました。

鳴き声に誘われて園庭に足を運んでみると...

ハクセキレイがチョコチョコッと歩いていました。

よく観察してみると、地面(芝生)をついばんでいます。

虫か何か、餌になるものがいるのでしょうか。

その姿を見ていると...(いつの間にか無心に見入っている自分が..)

おっと危ない、我に返って仕事に戻ったのでした。

そして、姿は見えないのですが、ヒバリたちのさえずりも空高く響いている

穏やかな春の一日でした。

みなさまも鳥のさえずりに誘われてみてください。

=============================================

<追伸>

ハクセキレイの見分け方(覚え方)

ハクセキレイ=独眼竜政宗 と覚えると覚えやすいです。

顔を見てみると、白い顔に黒い目が眼帯、目を中心に平行して走る黒い線。

まさに独眼竜政宗公です!

セキレイもたくさんの種類があり、なかなか見分けがつかなかったのですが、この覚え方で

すぐ見分けがつくようになりました!

ちなみにこの覚え方は大先輩アクティブレンジャーであるKさんに教わりました。

また、おもしろい見分け方を教わりましたら、みなさまにもお伝えさせていただきます。

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2021年03月11日黄色いハンカチ

名取 富樫信雄

時が経つのは早いのか遅いのか

止まっているのか

進んでいるのか

日々を過ごしていると目の前のことに一杯で、それ以外のことを

常に意識することは困難です。

好むと好まざると時と共に記憶が薄れている自分に気づく瞬間があります。

ただ今日も山元町の空には黄色いハンカチたちがパタパタと音を立て

ただただ夕日に、はためいています。

                                    2021311

                                 名取自然保護官事務所

                                      富樫 信雄

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2021年03月03日爽緑を待ちわびて

名取 富樫信雄

気づけばもう3月..

みなさま、いかがお過ごしでしょうか、

名取自然保護官事務所の富樫です。

名取トレイルセンターの園庭工事も終盤を迎え、芝張りも完了いたしました。

これからはしばらく根が張るまでの養生期間となります。

足裏と背中が覚えているフワっとした感触は

トレイル沿線各地にある芝生地を思い出させてくれます。

気仙沼市の岩井崎

唐桑半島 半造(はんぞう)園地広場

そして八戸市 種差海岸の天然芝生地

黄金色(冬季の芝生の色をこう呼ぶことを八戸自然保護官事務所のOさんに教わりました)から

爽緑色に変わる頃、このフワっとしたやさしさに触れていただきたいと願っております。

この芝生の感触がみなさまの憩いの場となりますように..

そして、トレイルを旅したみなさまの記憶再生装置となりますように..

春を飛び越えて初夏が待ち遠しい今日この頃です。

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2021年02月24日溢れる地元愛

名取 富樫信雄

こんにちは、名取自然保護官事務所の富樫です。

今年度は事業の一つとして、地域の皆さまにみちのく潮風トレイル(以下MCT)

知っていただき、訪れるハイカーとの交流の機会を広めようとの趣旨で

「ハイカー受入れ体制強化事業」に取り組んで参りました。

お伺いしてみるとまだまだMCTをご存じいただけておらず、

より一層広報に励まなければと思いながら活動を続けておりました。

そんな中、MCT存じ上げております。との企業様との様子がこちらの写真です。

話が弾み、MCTの統括本部である、みちのくトレイルクラブの担当者さんも

前のめりでご説明されておりました。

この事業を通じて気づかされたのは、地域の皆さま(個人・企業・行政の全ての皆さま)

とても地元を愛されているということ。

地域のすばらしさをもっと広く知ってもらいたい(体験してもらいたい)と思っているのに

その機会と方法を見い出せず、もどかしく思われていること。

ならば、MCTをご活用ください! と熱くお伝えさせていただきました。

これからも地元愛を深めるツールの一つとして地域の皆さまに

MCTが愛されますよう取り組んで参ります。

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2021年02月16日風に立つライオン

名取 富樫信雄

こんにちは、名取自然保護官事務所の富樫です。

ある日、名取トレイルセンターでの仕事を終えて帰所する際に、

なぜか園庭工事の現場に足が向きました。

丘(築山)の上に現場監督のSさんが佇んでおり、数秒間見入っていると...

お互い気づいて、大きく手を挙げて(お互い心の中で)今日もおつかれさまでした!

と交わしたのでした。

震災前の閖上の風景を知るSさんは何を想っていたのでしょうか。

園庭工事が完成した暁には感謝の気持ちをお伝えし、あの時何を想ったのか

そっと尋ねてみたいと思います。

追伸

2/13()、名取でも大きな揺れが生じました。

トレイルセンターの被害は幸いにも軽微なもので、

各所点検後、2/15()より通常通り開館しております。

これを機にみなさまも今一度、災害に対する「備え」を整えていただけましたら幸いです。

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