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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

みちのくの歩き方

2021年05月17日
名取 富樫信雄

こんにちは、名取自然保護官事務所の富樫です

今回は、みちのく潮風トレイルにおける名取保護官事務所の担当エリア

(トレイルの最南部に位置する宮城県東松島市から福島県相馬市)の特徴をお伝えします。

日頃の担当業務を通じて感じるところを率直に記しています。

・みちのく潮風トレイル北部~中部エリアのような雄大な大自然が続くエリアではない。

・市街地の中の舗装路もけっこう歩く。

・地域に根付いた日常生活を垣間見ながら歩く。

・高台から、平地から、街を広く眺望できる所がある

・過去の災害の記憶を目の当たりにする場所がある。

さて、みなさん、どんな印象をお持ちになったでしょうか。

大きな感動を感じる要素は少ないエリアなのかな..と思われたでしょうか。

【写真:亘理町】

写真からは伝わらないのですが、この時は道路を挟んだ向こう側から

カエルの大合唱が聞こえてきて、

ああ、もうすぐ田植えが始まる季節だな~と思ったり。

そうすると、道路の両側に広がる畑にも目が行き、

畑を維持するのってすごいよな~とか

すると、目についた空缶を拾ってみたり。

今日の雲の形はダイナミックだな~とか

空を見ているだけなのに幸福感を感じている自分に気づいたり。

一見特別ではない日常の情景ですが、

普通(日常)であることの素晴らしさや尊さを、歩くことによって再発見し、

そして、そこから昨日までとは違った、より深い幸福感を感じている自分に気づいたりします。

この時は、ああ、今日もいい日だなあ~と思ったのでした。

特別なことは何もなかったのですが。。

地域のみなさまにも、ここを訪れるみなさまにも

この地に息づく日々の素晴らしさや尊さに触れていただけますように。

みちのく潮風トレイルとともにある様々な情景をこれからもお届けいたします。