アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
師走の賑わい
2020年12月17日こんにちは、名取自然保護官事務所の富樫です。
何かと忙しい師走ですが、今月は2点のご報告です。
【その1】「トレイル巡視業務」
12月初旬に初めてみちのく潮風トレイルの路線巡視を行いました。
と言っても初めてなので、石巻自然保護官事務所管轄の
路線巡視に参加させていただきました。
巡視区間は牡鹿半島の根元に位置する大六天山です。
トレイルルートを南下する方向で小乗浜からスタートし、
大六天山→針浜まで巡視しました。
巡視ポイントは概ね以下の通りです。
・路線の状況確認:崩落その他、トレイルとして安全に歩ける状態を保っているか等
・路線障害物の整備:倒木・雑草繁殖等により歩くことの妨げになっていないか等
・標識(トレイルテープ含)の確認:破損、消失、適切に指標となっている状態であるか等
ということで、倒木をのこぎりで切除したり、、、
向こうとこちらで見通しを確認し、
トレイルテープの位置を付け直したり、
そして、今回の巡視で気付いたことがありました。
◎歩く方向(北上または南下)によって標識の見え方は違う。
↓
どちらからの方向でも目に留まる位置に付けること。
◎季節によっても標識の見え方は変わる。
・冬期は足元の標識(杭型)は落ち葉に埋もれて見えにくい
・目線のトレイルテープは冬枯れで見通しがよい。
(夏期はこの逆の状態)
↓
トレイルテープは季節の状況に応じて付け直した方がよりわかりやすい。
今回の気付きを所轄管内(福島県:松川浦~宮城県:東松島町まで)での
巡視に活かそうと心に刻んで下山したのでした。
石巻自然保護官事務所のNさん、Hさん、そして宮古自然保護官事務所のWさん
ご指導、ありがとうございました。
ハイカー(この道を歩いてくださる皆さま)にそっと寄り添う存在であるように
今後とも維持管理に努めて参ります。
【その2】「みちのく潮風トレイルPRイベント @仙台駅」
さる12/11(金)~13(日)の3日間、JR仙台支社様のご協力により
駅構内の「ヨリ未知SENDAIポータル」をお借りして
みちのく潮風トレイル(以下MCT)のPRイベントを開催しました。
今回の目玉は大型スクリーンに映し出される四季折々の風景を歩く
ハイカー達の映像です。
ご来場いただいた皆さまは...
映像を観て初めてMCTを知った方々
既にMCTを楽しまれている方々
MCTのコミュニティ繋がりで初めてお会いする方々
(中には熱狂的なMCTファンの方々も)
新幹線待ちの合間にふと立ち寄り、映像に観入り、全線マップを受け取り
新幹線ホームへエスカレーターで上がって行かれた方
そして...
青森県;蕪島から福島県;松川浦まで全線を通しで歩く
ハイカー(スルーハイカー)もお立ち寄りくださいました。
右は名取トレイルセンターのIさん
(彼もまたスルーハイカーなのです)
お立ち寄りいただいた2日後、無事、松川浦に到着したと
ご本人様からご報告をいただきました。
本当に多くのみなさまにお立ち寄りいただき、
誠にありがとうございました。
既に歩き終わった方々
今、歩かれている方々
これから歩こうと思われた方々
また、そうでない方々も
関係者一同、みなさまのまたのお越しをお待ちしておりますので
どうぞ、みちのくを楽しみにいらしてください。
中:私
右:名取トレイルセンターIさん
(映像:タートルHさん)