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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

羽黒自然の小径 初秋・二夜の池

2024年09月13日
羽黒 守屋明子
ついこの間、盛夏の羽黒自然の小径周辺についてご紹介したばかりと思っていたら、早いもので9月になりました。台風の動きに翻弄された8月はあっという間に過ぎ、秋の足音が聞こえてきました。
9月4日に訪れた二夜の池は、少しずつ秋の装いに変わりつつあります。緑一色の7月の様子と見比べてみてください。
二夜の池
緑一色だった7月
二夜の池
9月 ヨシから衣替え開始
二夜の池
水辺の草もほんのり黄色に
二夜の池
森の緑も濃淡さまざまになってきました
そうはいいながら、水性植物の花はまだまだ健在。
二夜の池
ハチを迎え入れるヒツジグサ
二夜の池
スイレンもイキイキとしています
陸の仲間はそろそろ終盤戦かな。
二夜の池
ハクサンフウロを思わせるゲンノショウコ
二夜の池
名残のギボウシの仲間
二夜の池
残っているアザミは蝶のお楽しみ
二夜の池
小さな花と小さなベニシジミ
秋らしいメンバーも揃ってきました。
二夜の池
やわらかそうなイガグリ
二夜の池
見事に染まっています
さて、8月6日のアクティブレンジャー日記「羽黒自然の小径 梅雨の小径の多様性」において紹介しました「擬宝珠のような植物」。開花を楽しみにしていたのですが、その時期に見に行けず、9月4日にはすでに実になっていました。
この植物の正体は「オオウバユリ」(擬宝珠を名の由来とするギボウシではありません)。月山ビジターセンターWEBサイトに写真が掲載されていますので、是非ご覧ください。
二夜の池
擬宝珠のような植物はオオウバユリ
二夜の池
だんだん伸びていって
二夜の池
この後に開花するはずだったのですが
二夜の池
9月を過ぎたら実をつけていました
この日は二夜の池の入口付近で約20分の間に植物の変化や虫たちを見ることができました。羽黒自然の小径周辺の自然の多様性には毎回驚かされます。
これから徐々に気温が下がり過ごしやすい 季節になります。小径の散策や自然観察はもちろんのこと、二夜の池のテラスで秋風に吹かれる、というのも気持ちいいかもしれません。
 
最寄りの月山ビジターセンターでは「羽黒自然の小径」情報を掲示しております。散策の際には、まず月山ビジターセンターにお寄りください。9月18日(水)~10月17日(木)の間は水曜日・木曜日限定で、月山ビジターセンター周辺の自然観察「秋のネイチャーガイドウォーク」を開催の予定です。

 
月山ビジターセンター WEBサイトでも周辺の自然情報を発信中です
二夜の池
月山ビジターセンター