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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

以東岳巡視 (朝日連峰)

2007年08月02日
羽黒
こんにちは、羽黒自然保護官事務所アクティブレンジャーの佐々木です。

私たちアクティブレンジャーの仕事の一つとして、国立公園内の巡視があります。
登山道の状況把握、植生が荒廃している箇所、看板の設置状況などを調べるためです。

31日~1日に1泊で朝日連峰の以東岳に巡視に行ってきました。

大鳥登山口から入り、大鳥川沿いの登山道を歩きます。
1時間少し歩くと、七曲がりという登山道がつづら折りになった箇所があります。

ここでは、特に主に下山時に、つづら折りに作られた登山道を直進してしまう人がいて、少し問題になっています。
つづら折りに作られた登山道を直進し、本来の登山道でない箇所を歩いてしまうと、表土が削られたりして、自然環境や森林生態系に影響がでるのではないかと心配されています。
看板も設置してあるので、皆さんどうか注意して山を歩いてくださいね。



七曲がりに設置してある看板。


さて、大鳥池へと到着して、大鳥小屋の管理人さんに挨拶と情報交換をしました。
この日は大鳥池の水門を開ける日だったようで、作業の方が泊まっていました。



大鳥池の近く、三角池に咲いていたコウホネ。


大鳥池から直登ルートで以東岳目指して登ります。
1,400メートルをすぎた付近から、森林限界が過ぎて、一気に視界が開けました。
天気もよくなり、実に気持ちがいいです。
直登ルートでは、登山道が荒廃している箇所がいくつか見られました。



直登ルートから、大鳥池を見下ろす。


この日は以東小屋に泊まり、山頂から日本海に沈む夕日を見ました。

翌日は、オツボ峰ルートから大鳥池へとルートを歩きます。
色々な植物も咲いていました。



ヒメサユリ。
山形県、福島県、新潟県の県境付近にしか咲かないという、ちょっと珍しい花です。




オツボ峰コースからの以東岳。


大鳥池からは往路を下山しました。





夕日に染まった朝日連峰。(以東岳山頂より)