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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

登山道保全技術講習会

2011年09月05日
羽黒
 9月3日(土)~4日(日)、飯豊連峰保全連絡会と朝日連峰保全協議会の合同行事として、旧小国町立小玉川小中学校及びその周辺で、登山道保全技術講習会が開催されました。

 飯豊連峰や朝日連峰での保全作業について参加者が増えて来ており、保全修復技術について学ぶ場がほしいとの声を受け、東北地方環境事務所がNPO法人飯豊朝日を愛する会に委託して実施したものです。
 台風の影響があり、少し予定を変更して実施しました。

 3日の午前中は座学です。
 NPO法人飯豊朝日を愛する会の井上氏より、飯豊連峰保全連絡会の基となった考え方や経緯の説明。
 山形大学の菊池准教授からは、登山道荒廃の原因の講義、ストーンマルチ(高山帯での石の役割)について。
 ニュージェックの川端氏からは、保全の理論と実際について、講義をしていただきました。


 講義の様子

 午後は、午前中の講義をもとに、近くの川原で石組みについて、現地講習を実施しました。


 登山道で利用する石組を川原で作ります。


 完成した石組み。ほとんど手を入れていないように見えますが、実はしっかり石が組まれています。これを近自然工法と言います。


 翌日4日は、梶川尾根を上がり、昨年の作業箇所を見る予定でしたが、台風の影響もあって、急遽「登山道保全修復経験の共有」として座談会を行いました。
 
 今年の朝日連峰保全協議会の合同保全作業は9月24日(土)~25日(日)、飯豊連峰保全連絡会は9月30日(金)~10月2日(日)を予定しています。