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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

子どもたちとの自然体験 (子どもパークレンジャー第2回)

2012年10月23日
羽黒
 10月8日(月・祝)、子どもパークレンジャー事業(JPR事業)、平成24年度第2回「野鳥観察とエコデコイづくり」を開催しました。

 ※第1回につきましては、下記をご覧下さい。
http://tohoku.env.go.jp/blog/2012/06/14/index.html

午前中は鷹ノ巣キャンプ場の展望台までトレッキングしながら野鳥の観察をしました。
展望台は徒歩で20~30分ほどですが、かなりの急傾斜、岩場もありスリル満点です!


 目的地の展望台です。みんなあそこまでがんばるぞ!


 ちょっと危ないところでは、ロープを出して着実な安全確保を心がけて登りました。
「みんな、目的は山登りじゃなくて野鳥観察だよ~」
 子どもたちは鳥よりも山登りの大冒険に夢中です。


うーん、なかなか見つからないな。あ、なにか大きな鳥がいました!

 トビです。トビは尾の形が三味線のバチのような形をしているのが特徴です。
小さな鳥はシジュウカラ。皆、見られたかな?


 お昼はキャンプ場に戻って食べるので、昼前にはみんなで下山しました。
岩場ではまたみんなワーワー、キャーキャー!本当に子どもたちは元気!

 お昼ご飯後は、野鳥のエコデコイづくりを行いました。
デコイとは一般に狩猟で囮に使う鳥の模型のことを言いますが、鳥島でのアホウドリ保護活動の一環にも取り入れられています。


今回皆で作ったエコデコイは、5cmほどの小型鳥模型。
カモ、ハヤブサ、カワセミ、ツバメ、ジョウビタキ、メジロから各自好きなものを選んで鳥の図鑑を見ながら、特徴をよく観て色を塗ります。



 同じカワセミの仲間でも図鑑を見るとアカショウビン、ヤマショウビン、ナンヨウショウビン…いろんな種類がいるね、生物多様性ってなんだろね。
そんなことを学びつつ、中には自分流の色を塗ってオリジナリティあふれる鳥を作る子もいます。

エコデコイは、バイオマスという間伐材などを原料とする木粉プラスチックを使用しています。
石油由来のプラスチックに比べて二酸化炭素の排出量をほぼ半減できる素材なんだよ、
人間以外の生き物も快適に生きられるにはどうしたらいいんだろう? と最後に自然エネルギーの大切さについても学びました。


 平成24年度のJPRはこれでおしまいです。
昨年度に引き続き参加してくれた子どもたちもいて、楽しく行うことができました。皆さんありがとうございました。