アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
オンシーズンの活動に向けて(飯豊連峰保全連絡会 技術部会会合)
2013年02月11日
羽黒
平成24年1月26日(土)に、福島県喜多方市で飯豊連峰保全連絡会技術部会の会合を行いました。
※技術部会とは
飯豊連峰保全連絡会の下部組織で、合同保全作業などの現場作業で活躍しています。リーダーとなれるようなフットワークが軽く実際に現場に携わることのできる若手によって構成されています。
これまでの活動に参加された皆様からの「技術面について学ぶ場がほしい」、「これまで行ってきた飯豊連峰での取り組みを方式として一度整理する必要があるのではないか」等の意見を受け、平成24年2月に立ち上がりました。
合同保全作業では技術部会が中心となって作業を行っています。
飯豊連峰は3県8市町村にまたがる面積40,000ha以上の広大な山塊です。
関係者も広範囲に及び、技術部会のメンバーも3県各地から喜多方市に集まりました。
当日は発達した低気圧の影響で、暴風雪警報が発令、大雪の天気。会合は14時からですが、私たちは事務所のある鶴岡市を朝9時出発、地吹雪の中4時間以上もかかってやっと到着しました。
雪の影響は大きく、到着に苦労する方が多かったようです。
平成24年度の活動報告として、朝日連峰と飯豊連峰の両連峰における合同保全作業について振り返りを行いました。毎年ボランティアを中心として行っている合同保全作業も、計画、実行、評価、改善のPDCAサイクルが重要です。
今年の作業を振り返り、改善点はあったのか。あった場合はどう改善し、来年度の作業に繋げるのか。
これまでも日記でお伝えしてきましたが、山の整備は自然が相手であり、その時々の状況に合わせた順応的管理が重要です。
保全手法に正解はなく、PDCAサイクル、切磋琢磨を繰り返して初めて糸口が見えてくることがあり、本当に手探りによる前進です。
飯豊連峰、朝日連峰ではこの部分を重要視していて、これは会の大きな特徴といえると思います。
その中枢を担うことが、今後の技術部会メンバーの課題ではないでしょうか。
会合の様子です。
環境省からは、今年度東北地方環境事務所が実施した金玉水植生復元施設と大鳥池朝日岳線道路(以東岳直登ルート)の整備について報告を行いました。
本工事で粗朶を使った工法は、今年度に朝日連峰で実施した技術講習会でも学んだとおり、資材の調達が可能な樹林帯等では非常に有効な手段であり、活発な質疑応答がありました。
金玉水と以東岳直登ルートの保全修復工事は以下をご覧下さい。
http://tohoku.env.go.jp/blog/2012/09/05/index.html
http://tohoku.env.go.jp/blog/2012/09/1673.html
平成24年8月に行った技術講習会の様子です。
粗朶を使った技術講習会は以下をご覧下さい
http://tohoku.env.go.jp/blog/2012/08/20/index.html
また、山形大学農学部森林影響学研究室からは、今年度に三方境で実施した植生復元の研究について中途報告が行われました。
科学的な知見に基づく研究データは、自分たちの活動を別の視点から見ることができ、意見交換を行いながら技術部会メンバー共々大変興味深く拝聴しました。
今後このような研究機関との活動連携を強化することで、山岳域での保全活動をより順応的に実施することが期待されます。
飯豊連峰最高峰の大日岳です。
来年度の活動も粗朶を使った技術講習会の開催や合同保全作業等などを予定しています。
私も日記を書いていて、これからの飯豊連峰、朝日連峰の活動が更に楽しみになってきました。
今後も飯豊連峰保全連絡会、朝日連峰保全協議会の活動にどうぞご期待下さい。
※技術部会とは
飯豊連峰保全連絡会の下部組織で、合同保全作業などの現場作業で活躍しています。リーダーとなれるようなフットワークが軽く実際に現場に携わることのできる若手によって構成されています。
これまでの活動に参加された皆様からの「技術面について学ぶ場がほしい」、「これまで行ってきた飯豊連峰での取り組みを方式として一度整理する必要があるのではないか」等の意見を受け、平成24年2月に立ち上がりました。
合同保全作業では技術部会が中心となって作業を行っています。
飯豊連峰は3県8市町村にまたがる面積40,000ha以上の広大な山塊です。
関係者も広範囲に及び、技術部会のメンバーも3県各地から喜多方市に集まりました。
当日は発達した低気圧の影響で、暴風雪警報が発令、大雪の天気。会合は14時からですが、私たちは事務所のある鶴岡市を朝9時出発、地吹雪の中4時間以上もかかってやっと到着しました。
雪の影響は大きく、到着に苦労する方が多かったようです。
平成24年度の活動報告として、朝日連峰と飯豊連峰の両連峰における合同保全作業について振り返りを行いました。毎年ボランティアを中心として行っている合同保全作業も、計画、実行、評価、改善のPDCAサイクルが重要です。
今年の作業を振り返り、改善点はあったのか。あった場合はどう改善し、来年度の作業に繋げるのか。
これまでも日記でお伝えしてきましたが、山の整備は自然が相手であり、その時々の状況に合わせた順応的管理が重要です。
保全手法に正解はなく、PDCAサイクル、切磋琢磨を繰り返して初めて糸口が見えてくることがあり、本当に手探りによる前進です。
飯豊連峰、朝日連峰ではこの部分を重要視していて、これは会の大きな特徴といえると思います。
その中枢を担うことが、今後の技術部会メンバーの課題ではないでしょうか。
会合の様子です。
環境省からは、今年度東北地方環境事務所が実施した金玉水植生復元施設と大鳥池朝日岳線道路(以東岳直登ルート)の整備について報告を行いました。
本工事で粗朶を使った工法は、今年度に朝日連峰で実施した技術講習会でも学んだとおり、資材の調達が可能な樹林帯等では非常に有効な手段であり、活発な質疑応答がありました。
金玉水と以東岳直登ルートの保全修復工事は以下をご覧下さい。
http://tohoku.env.go.jp/blog/2012/09/05/index.html
http://tohoku.env.go.jp/blog/2012/09/1673.html
平成24年8月に行った技術講習会の様子です。
粗朶を使った技術講習会は以下をご覧下さい
http://tohoku.env.go.jp/blog/2012/08/20/index.html
また、山形大学農学部森林影響学研究室からは、今年度に三方境で実施した植生復元の研究について中途報告が行われました。
科学的な知見に基づく研究データは、自分たちの活動を別の視点から見ることができ、意見交換を行いながら技術部会メンバー共々大変興味深く拝聴しました。
今後このような研究機関との活動連携を強化することで、山岳域での保全活動をより順応的に実施することが期待されます。
飯豊連峰最高峰の大日岳です。
来年度の活動も粗朶を使った技術講習会の開催や合同保全作業等などを予定しています。
私も日記を書いていて、これからの飯豊連峰、朝日連峰の活動が更に楽しみになってきました。
今後も飯豊連峰保全連絡会、朝日連峰保全協議会の活動にどうぞご期待下さい。