アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
国指定大山上池・下池鳥獣保護区の巡視
2015年03月19日
羽黒
先日、3月16日(月)に山形県鶴岡市にある国指定鳥獣保護区大山上池・下池へ、管理員の方と巡視に行ってきました。
上池と下池の2つの池からなるこの保護区は、ラムサール条約湿地にも登録されていています。秋から春にかけて、カモ類やハクチョウ類を中心に、数万羽の渡り鳥が越冬します。
【飛び立ちの様子】
当日の朝早くには20羽ほどのコハクチョウを確認しましたが、明るくなってから一斉に飛び立っていきました。今季は10月上旬に飛来が確認され、多いときで約4,000羽確認されたとのことです。ハクチョウの北帰行は終盤のようです。
【巡視中の様子(管理員さんカウント中)】
まだ滞在しているカモ類は、マガモやコガモなど数千羽確認されました。それらを種別にカウントする管理員さんにはいつも脱帽です。
陽気な日差しに誘われてうたた寝しているカモ達の姿に、帰行前のんびりしているように感じられました。しかしながら、敏感な鼻を持つ私のくしゃみ(花粉症)によって、彼らの眠りを妨げてしまったのは反省事項でした。渡り鳥の北帰行がおよそ終わる5月までは、万が一の鳥インフルエンザ発生に備えて、陽気とは逆に今一度気を引き締めたいと思います。
【キクザキイチゲ】
大山上池・下池は日本海に近く、庄内地方の中でも積雪が比較的少ないこともあり、春の訪れが一歩早いところです。池の遊歩道沿いではオオミスミソウ、キクザキイチゲ、カタクリ、マルバマンサクといった春一番の花を確認することができました。どれも今春の初見でした。