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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

朝日連峰山開き

2012年06月29日
羽黒
 6月17日(日)、朝日連峰の夏山開き式典が行われ、出席してきました。

 山開き式典とは、シーズンになる前に登山者の無事故などを祈る為、神主が中心になって関係者が一堂に集まって行う、日本各地で行われている神事です。

 朝日連峰の山開き式典は、鳥原山にある朝日嶽神社で行われます。
鳥原山には、朝日鉱泉口、山毛欅峠口、白滝口などアプローチできる登山道がいくつかありますが、雪害によって破損した吊り橋の現状確認も兼ねて白滝口から登りました。


 白滝口の吊り橋の破損状況。(通行は可能です)

 当日の天気予報では雨マーク。朝から小雨模様の中の巡視となりました。
それでも、雨具を着なくとも歩くことができました。どうしてだか分かりますか。

 広葉樹の森では、葉っぱが傘の役目をしてくれるからです。
特にブナの森は、葉っぱがしっかり雨を受け止めてくれるので、多少の雨ならば雨具を着ないで歩くことができます。
葉で受け止めた雨水が、ブナの樹肌を伝って流れてくるのが分かります。雨の森も、みどころはたくさんありますね。


 雨のブナ林はキレイですね^^


 途中、ミツバオウレンやイワカガミが花を咲かせていて、鳥原山の湿原ではワタスゲがキレイでした。

 予定よりも早くに鳥原山に到着しましたが、あいにく雨が強くなってきてしまい、雨の中の山開き式典となりました。


 式典の様子です。

 今年は、雪が多かったことが影響し、飯豊連峰、朝日連峰、月山の一部では橋が破損して通行ができない登山道もあります。登山を予定されている方は、事前にしっかり情報を収集するようにして下さい。