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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

飯豊連峰保全シンポジウムが開催されました。

2008年02月27日
羽黒
こんにちは、羽黒自然保護官事務所アクティブレンジャーの佐々木大樹です。

先週末2月23日に、飯豊(いいで)連峰保全シンポジウム
が開催されました。

午前中に、
「飯豊連峰を愛する人たち、飯豊連峰に関わる人たち、飯豊連峰に登る人たちの協働により、人為的な影響で荒廃した自然を復元させ、原始性の高い飯豊連峰の自然が永続的に維持されるように、その保全活動を推進することである。このため、飯豊連峰に関する様々な主体の保全活動が無秩序とならないよう、広範囲な関係者が様々な立場で連携・分担するための情報交換、意思疎通を行うこととする」
との設立趣旨のもと、飯豊連峰保全連絡会の設立が承認されました。

午後からは、「連携で伝えよう飯豊の自然」と題してシンポジウムが開催されました。


佐藤自然保護官より、「飯豊連峰保全計画、検討の経緯」の説明


朝日登山道刈り払い協力隊隊長 山口義雄氏による講演
「私の山の楽しみ方」



パネルディスカッションでは、飯豊のあり方、連携のあり方について討論頂き、また会場からも多くの意見をお聞きし、盛況のうちに閉会となりました。

今後、6月会、合同保全作業、11月会と引き続き展開していきます。
なお、飯豊連峰保全連絡会の事務局は、羽黒自然保護官事務所に置かれることになっています。


ここからは個人的な意見になってしまいますが、皆さん本当に山に対する想いが熱く、頭が下がる思いといいますか、本当に素晴らしいことだなと思いました。
恥ずかしながら私はこの仕事を始めるまで、飯豊連峰には登ったことがなかったのですが、今年巡視などで現場に行ってみて、これだけ奥深く壮大な自然が残る山があったのか思いました。
同時に、そんな飯豊でも荒廃が進んでいる現状を目の当たりにしました。

これからの飯豊連峰保全連絡会での保全活動が非常に楽しみです。
私も微力かもしれませんが、少しでも飯豊連峰に貢献していけるように、事務局として今後しっかりやっていきたいと思っていますので、どうぞよろしくお願いします。

なお、東北地方環境事務所のHPに速報版が載っておりますので、こちらも合わせてご覧下さい。

飯豊連峰保全シンポジウムのご報告(速報版)

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