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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

月山スノーモービル合同パトロール

2012年04月27日
羽黒
 4月22日(日)、月山でスノーモービル乗り入れにかかる合同パトロールを行いました。

 月山では、スノーモービルの乗り入れについて、地元組織が中心となって作成された自主ルール「月山特別ルール」によって入山期間や入山台数、乗り入れ可能箇所等が決められています。

 自主ルールが適切に運用されているかの確認も兼ね、東北森林管理局、朝日庄内森林環境保全ふれあいセンター、山形森林管理署とともに、合同パトロールを行いました。

 当日は20台ほどの入山利用があると連絡を受けていました。
月山第一トンネル西川側出口から、旧国道112号を通って大越峠付近まで、スキー隊とスノーシュー隊に別れてパトロールを行いました。


 巡視の様子です。


 雪庇です。今年は大雪だったこともあり、例年に比べて本当に積雪量が多いです。

 大越峠付近で、本日のものと思われるスノーモービルのトレースを確認しました。
樹木の損傷等はなく、確認した限りでは適切に利用されていると思われました。

 当日は非常に風が強く、天候が悪くなりつつあったため、大越峠付近で引き返すことにしました。 
 スノーモービル利用者も、どうやら午前中の早い時間で引き返したようです。
 気温も下がってきて、風はいっこうに弱まる気配はありませんが、なんとか雨が降る前に下山することができました。


 ウサギの食痕です。


 アカネズミを見つけました。
でもすぐに逃げてしまい、ピンボケながらもなんとかカメラに収めました。

 途中、アカネズミやウサギの食痕を確認しました。
 動物たちは人の気配を感じるとすぐに隠れてしまうので、山で動物の姿を見かける機会はとても少ないです。
けれど実際には小動物やそれらを餌とする猛禽類、ツキノワグマなどの大型ほ乳類など、山には多くの生きものが暮らしていて、本来は動物たちが暮らす場所であることを忘れてはいけないと感じています。

 自然環境の保全と公園の適正利用のバランスについて、今後も地域と共に考えていきたいと思います。