アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
歴史がつまった月山開山祭
2021年07月07日
羽黒
皆様こんにちは。羽黒自然保護官事務所の風間です。
「出羽三山」をご存じでしょうか。出羽三山は、古来より日本三霊場の一つとされ、羽黒山・月山・湯殿山の三山のことを指します。羽黒山では現世利益を、月山で死後の世界を体験し、湯殿山で新しい命をいただいて生まれ変わるという類いまれな「三関三度(さんかんさんど)の霊山」として栄えてきた山です。1400年もの長い歴史の刻まれた聖地となっています。
その中の「月山」において、7月1日に開山祭が行われました。
弥陀ヶ原は、月山八合目駐車場からすぐに行くことができます。
7月中旬以降、もっと花が見られますが、今はちらほらと咲いていました。ニッコウキスゲと前を歩く
澤野保護官です。
池塘と呼ばれる池が点々と存在する湿原です。右には鳥海山、左には庄内平野が広がっています。
月山に上る道には、歴史を感じることができる場所が沢山ありました。
とても風が強い天気でした。ダウンとフリースとニットの帽子を出したくらいです。7月の月山はまだ雪が残っています。登る際は、下の街が晴れていても防寒対策をしっかりとしていきましょう。
開山祭が行われる月山神社より先に月山の山頂に到着しました。ガスがかかっていて、周りは何も見えませんでした。晴れていると展望はいいようですが・・・。
月山の開山祭は撮影が禁止されている神聖な場所で行われましたので写真はありませんが、信仰が脈々と受け継がれているのだということを実感できた開山祭でした。
下山してくるとすっきり晴れました。
これからも出羽三山信仰が受け継がれていくことを願っています。
是非月山に登ってみてくださいね。