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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

飯豊山~門内岳巡視 [飯豊連峰・ダイグラ尾根~梶川尾根]

2007年08月10日
羽黒
こんにちは、羽黒自然保護官事務所アクティブレンジャーの佐々木です。

8月7日~9日に2泊3日で、登山道の荒廃状況や標識の設置状況などを確認するために、飯豊連峰の飯豊山~門内岳へ行ってきました。

温身平から歩き始めて、ダイグラ尾根登山口から歩きました。
登山口に設置したカウンターの簡単なメンテナンスをすまして、ダイグラ尾根を歩きます。

いきなりの急登りの連続でしたが、長坂清水の水場を越えて、休場ノ峰と歩きます。
休場ノ峰では遙か遠くに、今日の目的地の飯豊山が見えました。



ハクサンシャジン


千本峰から雷雨になりましたが、2時間ほどで雨はやみました。
この周辺から飯豊山まで登山道は足下が見えにくくなっているところがあるため、歩かれる方は気をつけて歩いてください。

宝珠山を越え、飯豊山に到着すると、数人の登山者にお会いしました。
みなさんに登頂を祝福され、なんだか嬉しいですね。

後に、本山小屋に到着して、管理人さんに挨拶を済ませて一日目はここに宿泊しました。



本山小屋から飯豊山


2日目、いまいち天気がパッしない中、御西岳へと歩きます。
飯豊山、御西岳間の登山道はかなり荒廃している箇所がありました。

御西小屋に到着すると強風雷雨になり、やむなく停滞し管理人の松葉さんと情報交換をしました。
現場の方との情報交換はとても大切なことです。
色々とお話を聞かせていただきました。

雨がおさまったので大日岳を往復しました。



飯豊連峰最高峰 大日岳2,128メートル


再び御西小屋に戻り、ここから烏帽子岳方面へと歩きます。

以前日記で、飯豊連峰で保全計画を進めていると書きましたが、今年は御西小屋周辺と小屋の西方面の天狗の庭にて、実証試験を予定しています。

梅花皮小屋へと到着し、2日目はこの小屋に宿泊です。


3日目は、北股岳を越えて、梶川尾根を歩きました。
昨年度は梶川峰で実証試験を行い、その場所を確認しました。



裸地化した登山道に張った緑化ネット。
わずかでしたが、草本が生えてきている様子が分かりました。


梶川尾根からは温身平へ下山しました。



烏帽子岳と石転沢
5月、春山トレーニングではこの雪渓を登りました。



飯豊固有種のイイデリンドウ


今回の巡視では、全体的に荒廃箇所が多く見られました。

私も山が好きなので、保全計画が進め少しでも自然保護の役に立てればと改めて思いました。