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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

平成26年度磐梯朝日国立公園パークボランティア合同研修会(2日目)

2014年06月12日
羽黒
羽黒自然保護官事務所の白銀です。裏磐梯の渡部アクティブレンジャーより続いて、磐梯朝日国立公園パークボランティア合同研修会2日目の様子をお伝えします!

研修2日目は、渡部アクティブレンジャーよりも紹介のあった「春の自然散策会」と「意見交換会」、「ウチダザリガニモニタリング体験」のフィールド中心のプログラムです。
はじめにレンゲ沼・中瀬沼探勝路での春の自然散策会です。裏磐梯地区パークボランティアの皆さんの案内で、探鳥班と自然観察班に分かれて散策しました。


 羽黒地区の皆さんは、同じ国立公園内であるものの普段のフィールドとの動植物の違いや裏磐梯の自然の成り立ちなど、新しい発見が沢山あったようです。また、観察会や探鳥会のプログラムの進め方なども参考になったとの声もありました。初夏の爽やかな青空のもと、皆さん本当に楽しそうに散策していた様子が印象的でした。

 続いて、意見交換会です。研修会の感想や日々の活動でお互いに聞きたいことなど、質問や意見が交わされました。特に自然観察会等のイベント時の状況と磐梯山ジオパークについての質問が多く挙がり、「合同」研修会ならではの有意義な時間となりました。


 最後は、特定外来生物であるウチダザリガニのモニタリング体験です。あらかじめ、かご網を仕掛けておいて、実際にウチダザリガニを捕獲しました。その後、裏磐梯地区の皆さんと二神自然保護官、渡部アクティブレンジャーのレクチャーを受けながら、個体別に大きさや雌雄、卵の有無などをモニタリングチェック表に書き込む体験を行いました。


 昨年の合同研修会では「外来種」をテーマに実施したのですが、その際に紹介のあったウチダザリガニを初めてみる羽黒地区の皆さんは興味津々な様子でした。モニタリングチェック後は、ウチダザリガニは外来生物法で特定外来生物に指定されているため、運搬や飼育等が禁止されています。そのため、茹でて食べました。チェック表に味の記入欄はありませんでしたが、「思っていたよい美味しい」、「エビのようだ」など、まずまず好評のようでした。


 二日間ともに晴天に恵まれ、皆さん口々に「天気が良くて楽しかった!」と話されていました。また「情報交換や交流が大事」、「同じ国立公園内として今後も研修会に期待」といった意見に、来年は羽黒地区で継続して開催できたらと思います。
 参加された裏磐梯地区・羽黒地区パークボランティアの皆様、ご協力いただいた皆様、ありがとうございました!