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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

朝日連峰・以東岳巡視(6月3日~5日)

2023年07月06日
羽黒 守屋明子
羽黒自然保護官事務所の管轄は磐梯朝日国立公園のうち出羽三山・朝日連峰・飯豊連峰といった山岳地帯を含んでおり、担当する山岳地帯の面積の大きさは、全国の自然保護官事務所の中でも屈指といえます。その担当を任されたレンジャーとアクティブレンジャーは山岳地帯を駆け回るだけの気力と体力を求められます。
 
6月3日に朝日連峰・泡滝口(鶴岡市)にて登山者カウンターの設置終了後、泡滝口から大鳥池を経由して以東岳まで巡視してまいりました。
 
以東岳は朝日連峰の北端にそびえ、怪魚タキタロウ伝説の残る大鳥池という神秘的な山湖を中腹に有する名峰です。朝日連峰縦走の起点・終点の山としても、大鳥池を基点とした周回登山や釣りにも人気があります。
 
朝日連峰は6月になってようやく雪解けを迎えます。夏山シーズンに向けて以東岳避難小屋・大鳥池避難小屋関係者の皆さんによる吊り橋の踏み板設置、登山道標識の掲示、各小屋開けの作業も拝見させていただきました。
 
新緑が映える登山口からは想像もできない位、融雪後の荒々しさが残る登山道。そこから登山者を迎えるための舞台裏と、春と夏が交錯する山容を目の当たりにすることができました。
残業
登山口近辺でも所々雪が厚く残っています
吊り橋
シーズン中のみ設置される吊り橋の踏み板
大鳥池
神秘的な大鳥池。湖畔の大鳥避難小屋に1泊
大鳥池
2日目、残雪のある池のほとりを慎重にへつります
以東岳
東沢出合徒渉後の急登を越えて振り返り
以東岳
霧中から地塘があらわれた!
以東岳
霧中から以東岳避難小屋があらわれた!
以東岳
中では小屋開けの様々な作業が行われていました
以東岳
3日目 ガスのオツボ峰コースをゆく
以東岳
露をまとったヒナウスユキソウ
以東岳
眺望がひらけて気持ちの良い稜線歩きに
以東岳
チングルマが咲き始めていました
以東岳
ハクサンイチゲも登場!
以東岳
少し下りるとタムシバが青空に映えて
以東岳
こちらは春の花・カタクリロード
以東岳
華やかなオオイワウチワ
大鳥池
大鳥池からふりかえり 以東岳避難小屋を遠望
大鳥池
“タキタロウ山荘”の愛称を持つ大鳥池避難小屋
大鳥池
ブナ林に咲いたツバメオモト
大鳥池
ブナの木漏れ日の中を下りていきます