アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
大鳥上池下池の巡視
2021年11月11日
羽黒
こんにちは。
羽黒自然保護官事務所の風間彩野です。
先日大山上池下池の巡視に行きました。
大山上池下池は、400年近い歴史を持つとされている淡水のため池です。現在も農業用水として使われており、ガンカモ類をはじめ、多くの渡り鳥の重要な越冬・中継地となっています。
また、大山上池下池はラムサール条約登録湿地です。ラムサール条約は、湿地の保全と賢明な利用を目的とした国際条約です。正式名称を「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」といい、1971年にイランのラムサールで条約が締結されたことからこの名前で呼ばれています。
「定期的に2万羽以上の水鳥を支える湿地」という国際的選定基準を満たし、2008年に山形県唯一の条約湿地に登録されました。
また、国指定鳥獣保護区となっています。
到着したのは昼頃。この時間帯の上池は、鳥がぽつぽつといる程度でした。早朝や夕暮れに訪れると、渡り鳥たちが羽を休めているのを観察することができます。上池は、蓮が多いことでも有名です。
下池の周りには森の中の周回コースが伸びています。紅葉真っ盛りです。
下池のほとりです。所々で多くの鳥の鳴き声が聞こえ、鳥好きにとっては
最高な観察スポットになっています。
渡り鳥がどんどん増えてくる今日この頃。望遠鏡片手に訪れてみてはどうでしょう。