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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

磐梯朝日国立公園パークボランティア合同研修会(1日目)

2013年11月18日
羽黒
11月9日(土)~10日(日)に磐梯朝日国立公園パークボランティア合同研修会を開催しました。
磐梯朝日国立公園内には、裏磐梯地区と羽黒地区にパークボランティアの組織があり、各々のフィールドで活動しています。平成22年度より両地区の合同研修会を相互の地区で開催しており、今年は羽黒地区での開催となりました。
今回の研修会では、両地区の情報交換や交流のため、共通している課題の中から、「外来生物」と「自然体験活動の安全管理」2つのテーマを設けました。

一日目は、鶴岡市自然学習交流館「ほとりあ」を会場として、「外来生物」をテーマに、4つの事例紹介と意見交換会、ほとりあの館内見学、隣接する都沢湿地・下池の現地視察を行いました。


事例紹介では①羽黒地区と②裏磐梯地区の「外来生物の生息状況・取り組み」を各自然保護官事務所のアクティブレンジャーが紹介し、お互いの公園内の地域の状況を確認しました。

続いて、③鶴岡市自然学習交流館「ほとりあ」における外来生物駆除の取り組みとして、同館の学芸員上山氏より、お話をいただきました。ほとりあでは都沢湿地で駆除した外来動植物の活用に取り組んでいるとのことで、例えば、以前は焼却処分していた外来植物を染め物の染料にしたり、捕獲したウシガエルやアメリカザリガニをフランス料理のシェフを呼んで調理していただき、いのちに感謝して食べたりするといった活用をしているそうです。いつもの国立公園のフィールドとは違った「里地」での取り組みに皆さん興味を示していました。

さらには、④「白山国立公園における外来生物防除の取り組み」として、環白山保護利用管理協会の稲葉氏より、全国的にも先駆的な活動となっている白山の高山帯での外来生物防除活動のお話をいただきました。取り組みは勿論のこと、「外来植物は悪者のイメージを抱きがちだが、そのものが悪い訳ではなく、自然と人との関係を考えるきっかけに」とのお話に私も含め、皆さんハッとしていたのが印象的でした。


各地の事例紹介の後には、意見交換の場も。



 現地視察では、ほとりあ館長の植松氏の案内でラムサール条約登録湿地の下池に飛来する水鳥や都沢湿地の様子を見学しました。

 色々な地域の外来生物の生息状況や取り組みを知り、今後の活動に繋がる機会となったようです。

 二日目の様子は、裏磐梯自然保護官事務所の渡部のり子アクティブレンジャーより、紹介します。