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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

月山を外来植物から守ろうpart2開催

2014年07月11日
羽黒
 月山の外来植物を除去するイベント「月山を外来植物から守ろうpart2」を6月26日(木)~27日(金)に開催しました。
Part1の様子や月山での外来植物の状況は、以下をご覧ください。
http://tohoku.env.go.jp/blog/2014/07/1926.html

Part1は日帰りでしたが、Part2は月山頂上小屋に一泊とあって行程に余裕をもっての開催です。

 今回の除去作業もPart1に引き続いて、山頂より5分ほど下った所にある鍛冶小屋跡地です。Part1で除去しきれなかったセイヨウタンポポと、オオバコも除去の対象としました。


 一般参加者の方とスタッフ合わせて30名弱で作業にあたりましたが、そこは人海戦術でしょうか。みるみるうちに除去作業が進みます。参加者からは「大勢での作業ははかどるし、会話しながら行えるので、今までの草取りで一番楽しかった」などといった声も。

除去した外来植物(袋の中)
 今回の外来植物の除去量は37.4㎏(生重量)にもなりました。ご参加いただいた皆さん本当にありがとうございました。

 作業後は頂上小屋に宿泊ということで、日帰りでは味わえない山頂からの夕陽、星空、翌朝のご来光と山小屋の宿泊ならではの景色、月山筍や山菜をふんだんに使った美味しい食事に皆さん口々「良い行いのおかげかしら」と嬉しそうに話されていました。


 二日目の朝には、頂上小屋主人の芳賀竹志さんに、頂上周辺のお花畑をご案内いただきました。山小屋主人ならではのユーモアあるお話を交えながら「みなさんの除去作業によって月山の貴重な高山植物を守ることに繋がります」とのお話に、参加者のみなさんは高山植物を楽しみながら、除去作業の必要性を改めて感じていただけたのではと思います。

 Part1に続いて共催の月山ビジターセンター運営協議会、山形県自然公園整備促進協議会羽黒支部、協力の休暇村羽黒、後援の鶴岡市、西川町、庄内町、関係者の皆様のお力添えで開催することができました。ありがとうございました。

※今回の植物除去は、自然公園法および土地所有者の許可を得て行っています。国立公園 特別保護地区内で、許可なく植物を採取することは禁止されています。