東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

子どもパークレンジャー事業 鳥とムササビの巣箱づくり

2012年06月14日
羽黒
 6月10日(日)、新潟県関川村にある環境省が管理をしている鷹ノ巣キャンプ場で、平成24年度子どもパークレンジャー事業「鳥とムササビの巣箱作り」を行いました。

 子どもパークレンジャー事業は、国立公園の自然保護官(パークレンジャー)の活動を子どもたちが体験しながら自然にふれあい、自然保護や環境保全の大切さを学ぶ自然体験プログラムを開催するものです。
 羽黒自然保護官事務所では、平成23年度から事業を始め、今年度は2回の活動を予定しています。
 
 第1回目の今回は、鳥やムササビのための巣箱を作って、キャンプ場内に仕掛ける作業を行いました。
設計図をもとに、一枚の板をノコギリやカナヅチを使って鳥の巣箱を作ります。



 樹洞性(じゅどうせい)の巣を作る鳥を対象とし、巣箱を利用する鳥が変わることを期待して、入り口サイズの異なる3パターンの巣箱を作りました。

縦3センチ、横2センチくらいにするとシジュウカラやスズメなどが、もう少し大きくするとアオゲラなどが巣を作ってくれるかも!?
また、底に穴を開けた巣箱も用意しましたが…



これ(真ん中)はコウモリ・ハウスです。

 巣箱が完成し、キャンプ場内の木を選んで仕掛けました。
「人が多いところは落ち着かないから、あまりテントに近くない方がいいかな?」
鳥の気持ちになって仕掛ける場所を考えます。




ムササビの巣箱にはあるものを再利用。
皆さん、これが何かわかりますか?



鏡割りの時に使用する酒樽の再利用です!

 無事に設置が終わり、今回作業したこと、学んだことをみんなで振り返りました。



 「洞ができるような大きな木が減って、樹洞性の生き物が住めるおうちが減っているんだよ」
 「ふむふむ、なるほどー…」

 巣箱に鳥が入るのか、とても楽しみです。 
 第2回を10月8日(月・祝)行います。今回仕掛けた巣箱の観察も行いますので、楽しみにしていて下さい。