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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

続、冬のできごと

2016年03月18日
羽黒 白銀 顕

 随分とご無沙汰しておりました。

 冬眠していた訳ではないのですが「冬は何をしているのですか?」と聞かれることも多いので、この冬の業務の一つ、山の保全に関わる活動をご紹介したいと思います。

 といっても、保全に取り組んでいる所は雪の下(風衝地は別ですが)なので実際の作業ではなく、この冬に開催された登山道保全に係る会議を備忘録のような形でご紹介します。羽黒自然保護官事務所は、飯豊連峰保全連絡会と朝日連峰保全協議会の各会の事務局を担い、会議の準備や取りまとめ等を行っています。各会議では主に今年度のふりかえりと来年度の計画について話し合われていました。

・朝日連峰保全協議会幹事会

 平成27年12月15日(火)に山形県朝日町で開催されました。平成27年度の報告では、合同保全作業やモニタリング結果の報告などがありました。平成28年度の計画では、会合や合同保全作業の計画案がまとまり、合同保全作業は平成28年8月27日(土)~28日(日)にオツボ峰周辺で実施する案となりました。次回の第8回会合(H28.5/19)にて協議され、正式決定となる予定です。

・飯豊連峰保全連絡会幹事会

 平成271219日(土)に新潟県関川村で開催されました。平成27年度の報告では、保全技術基礎講習会や大雪山の視察報告などがありました。平成28年度の計画では、各会合と合同保全作業の計画の検討がありました。また、当連絡会が自然歩道関係功労者表彰を受賞し、表彰状が平田代表へ授与されました。

・飯豊連峰保全連絡会・朝日連峰保全協議会幹事会 技術部会会合

 平成28123日(土)に山形県大江町で開催されました。技術部会は、両会の合同で運営されているリーダー育成のための若手中心の会です。この会合では保全工法の技術的な事や合同保全作業時の具体的な作業内容、保全技術講習会の内容検討などがありました。

・飯豊連峰保全連絡会第16回会合

 平成28年1月27日(水)に山形県小国町で開催されました。詳細は、下記ホームページ内の「飯豊連峰保全連絡会ニュースレター第26号」をご覧ください。

■参考HP 磐梯朝日国立公園各種資料

http://www.env.go.jp/park/bandai/data/index.html

冬の間にも山の保全に向けて、このような活動が行われていることも知っていただければ幸いです。

【飯豊連峰梶川尾根上部 保全作業箇所】

 写真は拡幅・荒廃している登山道ですが、永年の保全活動の成果で、見た目にも植生が回復してきている様子が分かるようになってきました。

 話変わりますが、今冬の様子も簡単にご紹介します。事務所のある山形県鶴岡市周辺では、昨シーズンに続いて雪が少ない冬となりました。気象庁によると東北の日本海側では降水量は平年並みだったものの、かなり降雪量が少なかったようです。事務所周辺でも、真冬にも何度か雨が降り、ぐっと積雪が減りました。ふもとで雨だった時に山の上では?他の事務所周辺のこの冬は?気になるところです。