アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
東北地方環境事務所のアクティブ・レンジャーが、活動の様子をお伝えします。アクティブ・レンジャーとは、自然保護官の補佐役として、国立公園等のパトロール、調査、利用者指導、自然解説などの業務を担う環境省の職員です。管内には、十和田八幡平、三陸復興、磐梯朝日国立公園があります。
朝日連峰保全協議会・飯豊連峰保全連絡会 会合を開催しました!
2022年06月07日
羽黒
東北地方環境事務所
こんにちは。
磐梯朝日国立公園・羽黒自然保護官事務所の風間彩野です。
磐梯朝日国立公園の朝日連峰・飯豊連峰では、たくさんの登山者による踏圧や厳しい自然環境の中で起こる地面の凍結などにより、年々登山道の浸食や裸地化が深刻になってきています。このような登山道を修復保全するために、10年以上前に朝日連峰保全協議会・飯豊連峰保全連絡会が立ち上がり、毎年登山道保全活動を行ってきました。羽黒自然保護官事務所は、設立当初より両会の事務局を担っています。
それぞれの協議会・連絡会では年に一度、会員が一同に集まる会合を開催しています。会合は、活動の承認を会員から得る場であり、ここで会の今年度の活動内容が決定します。
2年間新型コロナウイルスの影響により会合は紙開催になっていましたので3年ぶりの対面での開催となりました。
■朝日連峰保全協議会
令和4年度の登山道保全作業は以下のように決定しました。
日時:9月3日(土)~4日(日)(3日は上山日、4日は作業日)
場所:中先峰・三方境
実施内容:【中先峰】微地形を作成し、砂の蓄積及び水分の分散を図る
【三方境】笹を用いた暗渠の作成
<朝日連峰保全協議会 会合の様子>
■飯豊連峰保全連絡会
令和4年度の登山道保全作業は以下のように決定しました。
日時:9月10日(土)
場所:丸森尾根
実施内容:笹ダムの作成・角材を用いた土砂の流出止め
<飯豊連峰保全連絡会 会合の様子>
※新型コロナウイルスの感染拡大状況によっては中止・延期等になる可能性があります。
会合にて上記の内容が決定しました。これから作業当日に向けて準備を進めていきます。今後の登山道保全活動に関してアクティブレンジャー日記にてお伝えできればと思います!
【【飯豊連峰・朝日連峰に関する記事はこちら】】
■飯豊連峰と朝日連峰の登山道保全活動に関する記事が、全国山の日協議会のHPに掲載されました。羽黒自然保護官事務所として筆を執らせていただきました
【記事はこちら】
https://www.yamanohi.net/report.php?id=2036
https://www.yamanohi.net/
■令和3年度に登山道修復技術マニュアルを作成しました。
折りたたむとA5サイズになっていますので、実際に保全作業の現地に持ち運ぶことも可能です。下記の環境省ホームページより、どなたでもマニュアルのダウンロードが可能ですので、是非ご活用ください。
【マニュアルのダウンロードはこちらから】
https://www.env.go.jp/park/bandai/effort.html