東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

母校へ講師に

2015年01月30日
羽黒 白銀 顕

 挨拶(投稿)遅くなりましたが、本年もよろしくお願いします。羽黒自然保護官事務所のある山形県鶴岡市では、年始めの頃は例年より雪が多いとよく聞いていましたが、ここ1~2週間程はまとまった雪もなく、締まりつつあるようです。

 さて、1月13日(火)に母校である東京農業大学の講義に、講師として招かれる貴重な機会がありました。造園科学科の「自然保護論」という講義の1コマを担当させていただきました。数年前には、私自身も受講していた講義です。

 講義では、①自然公園の制度、②磐梯朝日国立公園の紹介、③羽黒自然保護官事務所の業務紹介の3つに分けてお話しました。

 講義の冒頭「皆さんは、国立公園へ訪れたことがありますか?」と学生へ投げかけたところ、8割程が手を挙げて答えてくれました。これまでの講義でも幾度が学んでいることもあったかと思いますが、想像していた以上の回答率に大変嬉しく感じました。

 講義の中で一番伝えたいこととして「自然公園へ訪れ、造園の多角的な視点で観て楽しんで欲しい」とお話しました。私自身が大学卒業後、国立公園と関わる中で常々感じていることです。学生の皆さんはまもなく春休みに入るとのことで、この講義が国立公園をはじめ自然公園へまた訪れるきっかけ、就職などの将来の参考になればと思います。

 講義の終わりには、何点かの持参した資料を配り、学生から質問を受けました。シカ対策や登山道保全に関する質問、初めてみる公園計画図を興味深そうに見入る学生もいました。

 まだまだ私自身が勉強不足であることも多々感じる機会ともなりましたが、この経験を逆に励みにこれまで以上に現場での業務に取り組みたいと思います。