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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

飯豊連峰 奥胎内口~足ノ松尾根巡視

2023年11月30日
羽黒 守屋明子
10月中旬に飯豊連峰の新潟県側登山口の一つである奥胎内口から足ノ松尾根を巡視しました。
奥胎内口はアクセス道となる県道胎内二王子公園羽黒線の通行止めによって今シーズンは10月から利用可能となりました。
 
尾根に取り付くとすぐに急勾配。地を這うように広がるたくさんの木の根は、足ノ松尾根の名の由来でしょうか。のっけから飯豊連峰の急峻さに洗礼を受けながらの巡視となりました。
 
足ノ松尾根の急登
 登山口からまもなく急登が始まります
足ノ松尾根の景色
 霞たなびく幽玄な世界に
足ノ松尾根の根っこ
岩の上を力強く這う根っこ
足ノ松尾根の滝
向かい側の斜面には豪快に水を落とす滝が出現
足ノ松尾根のキノコ
いつの間にかキノコに見下ろされていました
足ノ松尾根の紅葉
紅葉も稜線から下りてきた様子
今回は雨が激しくなってきたため途中にある姫子の峰で引き返しましたが、足ノ松尾根を登り切ると、
北方には鉾立峰や朳差岳(えぶりさしだけ)、そして南方には大石山や頼母木山を経て飯豊山へと至る稜線がのびやかに続いています。
 
足ノ松尾根
地神山付近からの足ノ松尾根 (後日撮影)
朳先岳
朳差小屋と朳差岳。奥は日本海(後日撮影)
飯豊連峰は日本海に近く、豪雪の山で知られています。日本海沿岸を走るJR羽越本線の車窓からは、田園の向こうに飯豊連峰が望めます。
前衛にそびえているのがこの足ノ松尾根を従える飯豊連峰北部の山々。その最北端には盟主として朳差岳が鎮座しています。
冬の晴れた日には雪が眩しく煌めいて、神々しい姿を見せてくれます。
 
 
なお奥胎内口には登山者カウンターを例年設置しておりますが、今年は県道の通行が可能な期間がわずかだったため設置を見送っております。
 県道二王子公園羽黒線(胎内第2発電所~奥胎内ヒュッテ)は11月24日より例年6月まで冬季通行止めとなっています。