アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
磐梯朝日国立公園 特別講演会in飯豊&朝日「持続的な登山環境のために」を開催
2024年03月21日
羽黒
令和6年3月7日(木)に環境省主催、飯豊連峰保全連絡会・朝日連峰保全協議会共催の磐梯朝日国立公園特別講演会in飯豊&朝日「持続的な登山環境のために」を飯豊町町民総合センターあーす(山形県西置賜郡飯豊町)で開催しました。
飯豊連峰・朝日連峰は東北のアルプスとも言われ、遙かに連なる峰々の縦走は登山者の憧れとなっている一方で、冬季の積雪、強風、急峻な地形に崩れやすい地質、といった厳しい条件の下に登山環境が保たれています。
両連峰では民間・行政の関係者が飯豊連峰保全連絡会、朝日連峰保全協議会を組織し、登山道周辺植生等の保全活動に取り組んできました。今回は毎年開催している技術講習会を兼ねて、保全の前提となる管理団体の活動や財源確保といった課題について学ぶ機会としました。
講習会では全国の山岳地の課題・対策・先進的な取組みの事例を、異なる切り口をもって以下の3名の講師の先生から数多く紹介・ご説明いただきました。
飯豊連峰・朝日連峰は東北のアルプスとも言われ、遙かに連なる峰々の縦走は登山者の憧れとなっている一方で、冬季の積雪、強風、急峻な地形に崩れやすい地質、といった厳しい条件の下に登山環境が保たれています。
両連峰では民間・行政の関係者が飯豊連峰保全連絡会、朝日連峰保全協議会を組織し、登山道周辺植生等の保全活動に取り組んできました。今回は毎年開催している技術講習会を兼ねて、保全の前提となる管理団体の活動や財源確保といった課題について学ぶ機会としました。
講習会では全国の山岳地の課題・対策・先進的な取組みの事例を、異なる切り口をもって以下の3名の講師の先生から数多く紹介・ご説明いただきました。
登壇者・テーマ
久保田賢次氏(登山道法研究会、元『山と渓谷』編集長)『登山道が抱える諸問題と全国的な傾向』
大土洋史氏(株式会社ヤマップ アウトドア事業開発部長)『保全を通じた関係人口の創出と財源確保の事例』
勝俣 隆氏(トレイル研究家、一般社団法人雲ノ平トレイルクラブ理事、一般社団法人北杜山守隊理事)『登山道管理のための民間団体の役割と活動事例』
久保田賢次氏(登山道法研究会、元『山と渓谷』編集長)『登山道が抱える諸問題と全国的な傾向』
大土洋史氏(株式会社ヤマップ アウトドア事業開発部長)『保全を通じた関係人口の創出と財源確保の事例』
勝俣 隆氏(トレイル研究家、一般社団法人雲ノ平トレイルクラブ理事、一般社団法人北杜山守隊理事)『登山道管理のための民間団体の役割と活動事例』
山岳環境は自然や社会的な背景もそれぞれ違いますが、他地域の取組みを知ることで、それぞれの関係者が今後の活動の方向性を考えるヒントになったことと思います。
そして私自身がこの講演を通じて、全国の山岳地域で様々な背景・条件に応じて持続可能な体制を構築することで、登山環境を将来にわたって守っている、守ろうとしていることをあらためて知ることができました。
一人の登山者としても気づきを与えてもらう機会となりました。登山道は当たり前に存在して、当たり前に歩くことができるものではありません。その環境は保とうとしなければ保たれないものであり、登山者は自然にダメージを与えない歩き方やふるまいといった登山技術やマナーを身に着けている必要があります。そしてそれらを自分事としてより深めていくためには、その山の自然環境・文化・社会的背景を知ることが大切であると感じました。
そして私自身がこの講演を通じて、全国の山岳地域で様々な背景・条件に応じて持続可能な体制を構築することで、登山環境を将来にわたって守っている、守ろうとしていることをあらためて知ることができました。
一人の登山者としても気づきを与えてもらう機会となりました。登山道は当たり前に存在して、当たり前に歩くことができるものではありません。その環境は保とうとしなければ保たれないものであり、登山者は自然にダメージを与えない歩き方やふるまいといった登山技術やマナーを身に着けている必要があります。そしてそれらを自分事としてより深めていくためには、その山の自然環境・文化・社会的背景を知ることが大切であると感じました。