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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

羽黒自然保護官事務所だより 2024年12月

2025年01月06日
羽黒 守屋明子
羽黒自然保護官事務所は、出羽三山の1つ・羽黒山の麓にあります。
事務所の周囲には住宅地が広がっていて、月山が源の今野川が流れています。裏庭に多様な植物が繁茂し、時には生き物がやってくることも。
彼らは職員にとって一番身近な自然。時に自然の理を示す教師であり、時に切磋琢磨しあう貴重な友人です。
その中から草取りや休憩中に運良く出会い、カメラに収まってくれた面々をご紹介します。
 
12月は、例年天気予報には雪と雲マークしか見られなくなる月です。今年は珍しく青空で始まりました。
月山
12月2日、月山山頂が望めました
ヤブコウジ
落葉に埋もれ暖かそうなヤブコウジ
ところが以降の日々は強風、雨、雹、雷(冬の雷の名産地です)、そして雪。これらがランダムに繰り返し、あっという間に年末に。
 
生き物も冬ごもりに入ったのでしょう。さっぱり姿を見せず。
その代わり、雪が枯れ葉だらけの庭を覆い尽くし、時折幻想的な世界が出現しました。
庭
雪の降る庭
ヤブコウジ
ヤブコウジも白いベールをまとう
風も容赦なく暴れていきました。
こけ
爆風の翌朝 どこからか飛んできた苔玉
ナニワズ
ナニワズは果敢に風に立ち向かう
ヤブコウジ
吹き溜まりになってしまったヤブコウジの森
ヤブコウジ
雪が解けたら起き上がってきました
数少なくなった鳥たちは、最終週に姿を見せてくれました。
シジュウカラ
ネクタイを自慢するシジュウカラ
カラス
仲が良さそうなカラス
スズメ
タラノキ×クズにまぎれるスズメ
最終出勤日。裏庭に誰かが侵入した形跡が。
足跡
点々と残る足跡。犯人は誰かな
メジャー
計測
厳しい冬も多様な動植物が懸命に暮らしていることをあらためて感じる1か月でした。
 
新しい年が始まりました。
人にとっても、彼らにとっても、よき一年となることを願う、羽黒自然保護官事務所です。
イチイ
ぐんぐん成長しているイチイにあやかりたい