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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

鳥原山巡視

2008年05月30日
羽黒
こんにちは、羽黒自然保護官事務所アクティブレンジャーの佐々木です。

昨日29日に朝日連峰の鳥原山に巡視と鳥獣保護区の制札の調査に行ってきました。
(鳥獣保護区の制札の調査については、
http://tohoku.env.go.jp/blog/2007/10/184.htmlを参照してください。)

今回は朝日鉱泉から鳥原小屋まで往復しました。
当日はあいにく雨の中を巡視しました。

雨の時に山を歩くとよく分かるのですが、登山道上は人が歩きやすいように整備されている分、実は雨天時水が流れる水路となりやすいという現状があります。
また、山を歩くとき、どうしてもぬかるんでいる箇所は歩きたくないですよね?
そんなときはついついぬかるんでいるところ避けて左右どちらかの両脇を歩いてしまいますが、両脇を歩くことによって道が拡幅していきます。
登山道上を雨水が流れて掘れていく、ぬかるんでいるところを登山者が避けて脇を歩く。このことによって登山道は荒廃していきます。(荒廃要因の一つです)



この荒廃を防ぐ有効な手段の一つとして、写真のように土嚢袋を使って雨水を堰き止め、登山道外に雨水を逃がす道を作る方法があります。
山を歩いている方は、土嚢袋を見て、「あれ?なんだろうな?」と思うことがあるかもしれませんが、実はこんな役割があったりします。

土嚢袋は大切な役割をしているので、ちょっと不便を感じることもあるかもしれませんが、破れやすくなったりするので歩くときは踏みつけたりしないようにしてくださいね。
また、ぬかるんでいる時は登山道の脇を歩きたくもなりますが、今回私が日記に書いたことを、ちょっと思い出してみてください。


さて、ここで飯豊連峰保全連絡会からお知らせです。
来月の26日(木)に会員各位の今シーズンの実施計画について、情報交換や意思疎通を図る場として、飯豊連峰保全連絡会第1回会議を開催します。
時間は13:30~16:00。
会員以外の方も参加ももちろん大歓迎ですので、お時間のある方は是非いらしてください。
詳しくはhttp://tohoku.env.go.jp/to_2008/0527a.htmlをご覧下さい。
たくさんの方の参加をお待ちしております。



ムラサキヤシオ