東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

朝日連峰主稜線道標整備

2013年10月10日
羽黒
 現在、磐梯朝日国立公園 朝日連峰の主稜線において、地域の要望を受け、利用者の安全かつ遭難事故防止を図るために、老朽化している道標類の再整備にあたっています。

 先日10月7日(日)には、大朝日小屋分岐、竜門山分岐、三方境分岐、狐穴小屋分岐、以東岳分岐の5箇所で設置作業が行われました。
そのうち、私は以東岳分岐の設置作業に立ち会ってきました。



【以前の設置前周辺の様子】

 現場は、以東岳山頂周辺にある3ルート(①以東岳直登ルート、②オツボ峰経由ルート、③狐穴小屋・大朝日岳方面からの縦走ルート)からなる分岐です。複数の道標などが設置されていますが、山岳域の厳しい環境のため老朽化が進んでいます。写真の通り、文字の読み取りが難しくなってきているため、今回の再整備箇所の一つとなりました。地元山岳関係者によると「天候が良い場合には特に問題になりにくいが、濃霧や積雪期に位置や方角が不明確になりやすく、道を間違える利用者がいる」とのことで、以前から再整備の要望を受けていました。


【道標設置中の様子】

【設置後の様子】
 地名や矢印等の入ったプレートは後日、標柱に設置され、完成となります。完成後の様子については、また改めて報告したいと思っています。

※工事期間中(~11月上旬)、ヘリコプターで資材や人員輸送のため、朝日連峰周辺で断続的にヘリコプターが飛行します。誘導員を配置されますので、現場での指示に従うようお願いします。事故防止と環境保全のため、みなさまのご理解ご協力をお願いします。

おまけ・・・

 設置作業後、下山時の休憩中、柘植自然保護官が何やら動き回る生き物を発見!よく見てみると「ヤマネ」でした。こちらの様子を全く気にすることなく、これから迎える冬を前にせっせとブナの実を食べていました。