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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

月山ビジターセンターがリニューアルオープンしました

2012年12月20日
羽黒
 改装工事を行っていた月山ビジターセンター(以下月山VC)ですが、12月8日についにリニューアルオープンしました。今回の日記は新しくなったビジターセンターを紹介したいと思います。

 月山VCは昭和62年に開館し、今年で25年を迎えます。
 展示についてはこれまでも職員による手づくり展示等によって更新されてきましたが、ハード面では老朽化が進んだものも多く、平成21年度からリニューアルについて計画を進めていました。

 平成18年度に策定した羽黒集団施設地区再整備計画に基づき、羽黒野営場や園地の整備をすすめ、平成21年度は月山VCのレクチャールーム、クラフトルームがリニューアル、今年度9月からはいよいよVCのメイン展示室であるエントランスロビー、ガイダンスルームの工事に着手しました。

 3ヶ月間の工事期間を経て12月5日に工事が完了、12月8日に地域の皆さんに初お披露目となりました。
工事終了が冬期間であることもあり、グランドオープンイベントは暖かくなった3月~4月頃に行う予定ですが、プレオープンイベントとして、12月8日に花の苗プレゼント、9日には振る舞い餅つきを行いました。


 振る舞い餅は今回特別に『とちもち』です。香ばしくって大好評!

 新しくなったVCは、白い壁が多く使われ、大きな窓からの明かりを反射してとても中が明るくなりました。
 照明もLEDに変わってCO2削減対策にも取り組んでいます。

 エントランス左手側には大きな月山VCフィールドマップがあります。
ここでは月山登山や周辺の情報を得ることができます。
リアルタイムでの情報発信に力を入れていきたいと考えています。


 フィールドマップの次は月山VCの館内案内図と磐梯朝日国立公園の概要についてのグラフィック図です。
 

 エントランスロビーには、月山を取り巻く市町村(鶴岡市、庄内町、西川町、大蔵村)の観光パンフレットや図鑑などが豊富にそろっています。


 総合案内所では施設や観光案内、登山情報など直接職員さんから話を伺うことができます。

 映像ルームでは、総合案内所で視聴を希望するDVDを借りて自然情報の映像を見ることができます。
 レクチャールームには大きなスクリーンがあり、研修の際などに使います。一般の方も大画面で映像を見ることができるので、職員にお尋ね下さい。


 ストーブの近くにベンチや椅子もあるので休憩時にご利用下さい。

 ガイダンスルーム中央には月山の模型が据えてあり、普段見ることのできない上空からの月山を眺めることができます。
 床には大きな航空写真が転写されていて、月山の模型と相まって出羽三山を本当に空から眺めているかのようです。


 月山の模型です。

 部屋の四面では全国の国立公園紹介、登山時の注意点や出羽三山の歴史などについてのパネル等が並んでいます。
ムササビの滑空体験や、ハクチョウの重さを感じることができる人形もあり、見て触って体験できる展示に生まれ変わりました。

今後も更に充実した展示を皆様にお目にかけることができるよう、いろいろ工夫を凝らしていきたいと考えています。


 エントランスルームとクラフトルームをつなぐ廊下部分では、アクティブレンジャー写真展「ひかり」を開催しています。こちらも是非ご覧下さい。
 
 月山VCでは、自然観察会などのイベントもほぼ毎週末実施しており、これからの季節はスノーシュートレッキングを中心に行う予定です。

 スノーシュートレッキングではウサギをはじめ様々な動物の足跡などフィールドサインを見ることができ、晴れ間が広がったときの雪景色と青空の対比は息を吞むほど美しいです。


 スノーシュートレッキングに是非いらしてください。

四季を通じて行っているイベントには根強いファンが多く、イベント参加のたびに月山VCが地域に愛されている施設であることを実感します。

 これからも皆様をあたたかくお迎えできる月山VCを目指して頑張りますので、是非お越し下さい。お待ちしています!