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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

飯豊連峰合同保全作業について

2017年09月15日
羽黒 澁谷 満紀

9月9日(土)から10日(日)に行われた飯豊連峰合同保全作業に事務局として

参加して来ました。(朝日連峰の合同保全作業にも出てくださってる方は、二週連

続の保全作業です)

9日(土)は、各自登山で種蒔山近辺の小屋に、一般登山者の妨げにならないよう

分散宿泊です。私も当日、大日杉小屋からヤシロールを荷上げしつつ登りました。

【作業前の様子】

10日(日)、今回は種蒔山分岐付近の登山道の荒廃が進んでいる、10年前に

つけた道を封鎖し、浸食された部分をヤシ土嚢、ヤシ繊維、石で埋め補修しつつ、

上部には排水する仕組みを施工。現道の下から見て右側の緩斜面の蛇行する形で

笹を刈り払って新道とし、土砂や水の流水速度が緩やかな道を作りました。

上の写真と比べ、右側に新たな道がついたのがおわかりでしょうか?

笹を刈り、運び出された笹をしばります。

しばられた笹は、登山道に敷いて利用しました。

【登山道上部での水切り】

浸食の激しい箇所には笹を敷き、土嚢袋を置き歩きやすく、また直に登山道を水が

流れないよう、水切りを施工しました。

【中流部での水切り】

【石ダムを造っているところ】

同技術部会のメンバーが班長となり、5班編制で作業を行いましたが皆さんの

手際の良さと連携の良さで予定よりも早く作業を終えることが出来ました。

                【集合写真】

この仕事(AR)に就かなければ、おそらくこの保全作業に携わることがなかったで

しょう。私にとって少しでも皆さんと共に作業できたことは、大きな喜びでした。

拙い文章での紹介には限りがありますが、この日記を通して多くの方に飯豊・朝日の

保全作業について知っていただけたら嬉しいです。

当日の作業に加え、事前の荷上げにご協力いただいた方々、作業に関わっていただ

いた飯豊を愛する多くの登山者や山岳関係・地域関係者の皆さまに、この場をお借

りし感謝申しあげます。《当日作業は42名の参加》