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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

冬の自然散策(スノーシュー体験)

2025年01月22日
裏磐梯 石川 麻里子

こんにちは。今年最初の投稿です。
遅ればせながら、本年もよろしくお願いします!
 
新年の仕事が始まってからこれまでは、ほとんどが雪との戦いでした・・・。
ようやく先週末から天気が回復し、窓から太陽の日差しが差し込む日も増えてきました。
事務所も落ち着きを取り戻し、少しほっとしています。
 
除雪の様子ばかりお届けしているので、雪は少し厄介ものにうつっているかもしれません。
実際生活するためには大変なことも多いです。

・・・しかし、ここは国立公園!
自然を満喫するのに、フカフカの雪は最高のシチュエーションですよね。
スキー・スノボといったアクティビティ、冬の風物詩ワカサギ釣り、スノーシューを履いて冬の森歩きなど、磐梯朝日国立公園の冬の楽しみは盛りだくさんです。


 
今回は、その楽しみのひとつ、冬の自然散策(スノーシュー体験)について、
裏磐梯ビジターセンターで行っているイベントをご紹介します。
【冬イベント】スノーシュー体験+ミニ観察会 | 裏磐梯ビジターセンター

今月から始まったこのイベントは、五色沼周辺とレンゲ沼周辺にて、スノーシューを履いて新雪を踏み、冬芽などを観察するものです。国立公園パークボランティアさんも一緒に歩く日もあり、自然のことを教えてもらうなど交流を楽しむことができます。
 
先週末、イベントの下見に同行してきました。(下見は五色沼周辺です)
 
使用するスノーシュー
スノーシュー・ポールはレンタル可能です(ご持参いただいてもOKです)
スノーシューの履き方も教えてもらえます
スノーシューを履いたことがない方も大丈夫! VCスタッフが丁寧に教えてくれます。
森を歩いていきます
裏磐梯観光協会の裏からスタートです。イベントでは、普段は藪で覆われているところを歩くことができます。
使われていないバンガロー
現在は使われていないバンガロー集落を通ります。プチ白川郷のようです。
イワガラミのドライフラワー
イワガラミのドライフラワーが落ちていました。
ツルアジサイのドライフラワー
こちらはツルアジサイのドライフラワー。
ヤドリギ
積雪により目線が高くなるため、ヤドリギをこんなに近くでみることができます。
マツの葉が雪からひょっこり
田植えしたばかりの稲のように、マツが雪からひょっこりと顔を出していました。
ツタウルシの実
ツタウルシの実。よく見ると毛が生えた皮から、縦に線が入った白い実が出てきています。
オニグルミの冬芽
オニグルミの冬芽。羊か猿か、はたまた違う何かか・・・葉痕が何に見えるかを皆で話すのも、楽しいですね。
毘沙門沼展望台の様子
今日は毘沙門沼展望台まで。泳いでいるのはカモかな・・・と思ったら、VCスタッフが「オオバンだよ」と教えてくれました。

こうして約1時間歩いただけでも、沢山の発見があり、楽しく森歩きができました。
私は人工物に囲まれていると、時折何だか窮屈な気持ちになることがあるのですが、森の中にいると、深く呼吸ができます。そして冬の冷たい空気を吸い込むと、すっきりとした気持ちになれるような・・・。
また、冬のしんとした森を歩くと、より一層自然との距離を近くに感じることができ、夏とはまた異なる楽しさがあります。
散策してみたいけどひとりでは不安だな、スノーシューを持っていない、という方は是非、裏磐梯ビジターセンターのイベントを覗いてみて下さい。

 

再掲)【冬イベント】スノーシュー体験+ミニ観察会 | 裏磐梯ビジターセンター
※事前予約制で、曜日が決まっています。詳細をご確認下さい。
※積雪状況により、開催できない場合があります。ご了承願います。
 
※ビジタースタッフのミニブログもおすすめです!冬の散策がより一層楽しめます。
https://urabandai-vc.jp/info/%e8%a3%8f%e7%a3%90%e6%a2%af%e7%94%9f%e3%81%8d%e7%89%a9%e5%9b%b3%e9%91%91%ef%bc%881%e6%9c%88%ef%bc%89/
 
 
(終わり)