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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

自然ふれあいイベント『冬のレンゲ沼・中瀬沼』開催

2011年02月15日
裏磐梯
皆さん、こんにちは。裏磐梯ARの星です。
ようやく雪も寒さも峠を越し、段々と暖かい春へ季節の移り変わりを感じつつ、裏磐梯の冬を満喫しています。

2月13日(日)に、環境省主催自然ふれあいイベント『冬のレンゲ沼・中瀬沼』を開催しました。定員を上回る23名もの参加者が集い、冬のレンゲ沼と中瀬沼周辺を、スノーシューを履いて散策しました。ガイドを担当するのは、裏磐梯の自然や歴史を知り尽くしたベテランのパークボランティアの皆さん。
当日は、朝から雪が降ったりやんだり、時々日も差すような、変わりやすい天気の中行われました。前日からも雪が降っていたため、冬の観察会の目玉である、動物たちの足跡はほとんど見ることはできませんでした。しかし、そんな中でも、寒い冬の中を逞しく生きる植物たちの様子やユニークな形をした冬芽や葉痕の解説に、参加者の皆さんはじっくりと耳を傾けていました。


ヤドリギについての解説中


オオカメノキの冬芽といったら、だいたい万歳をしているような形ですが、
この冬芽は「シュワッチ!」という台詞が似合いそうですね。


オニグルミの葉痕。サルの顔に見えたり、ヒツジの顔に見えたりするそうですが、
さて、この葉痕は何に見えますか?


ゴールまであと少し。やけに広々とした雪原に見えますが、実は、参加者の皆さんが歩いているところはレンゲ沼という沼の上なのです。冬場は沼が結氷し、雪に覆われてしまうため、すっかり沼が隠れてしまっています。

一時は、冬山登山でもしているかのような吹雪く場面もありましたが、無事何事もなくイベントは終了しました。晴れていれば、中瀬沼展望台から迫力ある磐梯山の姿を見ることができるのですが、今回は荒天に見舞われお預けになってしまいました…。また次回に期待しましょう!参加してくださった参加者の皆様、お手伝いしてくださったパークボランティアの皆さん、本当にありがとうございました。