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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

今年もパークボランティア合同研修会を行いました!

2012年11月29日
裏磐梯
ご報告が遅くなりましたが、今年も磐梯朝日国立公園パークボランティア合同研修会を実施しましたので、その様子をお伝えしたいと思います。佐々木ARとは内容が重複してしまう部分があるかもしれませんが、私の方では研修を受け入れた側の視点で日記を綴りたいと思います。

今年は、11月10日(土)~11日(日)にかけて、磐梯朝日国立公園の裏磐梯地区にて行われました。平成22年度よりスタートした合同研修会も今年で3年目を迎えました。
初日は、裏磐梯地区パークボランティアの活動拠点でもある裏磐梯ビジターセンターにて、裏磐梯ビジターセンター主任自然解説員の金野氏による手作り展示について講義と実習が行われました。


まずは、各自簡単に自己紹介とビジターセンター館内の展示物で気に入った展示を挙げてもらいます。羽黒地区の方にとっては、あまりなじみのない土地や見慣れないビジターセンターの展示物だったと思いますが、皆さん、それぞれお気に入りの展示を見つけられ、羽黒地区の拠点である月山ビジターセンターの展示の違いや新しい発見、驚きもあったようです。
その後の講義では、裏磐梯ビジターセンターで実際に手がけた手作り展示の事例解説や手作り展示のポイントについて学びました。


さて、ひと通り展示に関する講義を受けた後は、実際に展示作成へ取りかかります。
裏磐梯地区、羽黒地区それぞれ2チームずつ計4チームに分かれ、展示物を作成していきます。今回の研修会はもちろんパークボランティアの皆さんが主役ですが、事務局のレンジャー、アクティブレンジャーもチームに参加して展示作成に協力していきます。どのチームも真剣な面持ちで黙々と作業を進めていきます。皆さん、観光パンフレットや図鑑などを参考に、動物や植物のイラストを描いたり、公園内の見所や景勝地などの解説文章を書いたりと、着々と作品を仕上げているようです。一部、粘着性のパネルを使用して立体的に仕上げたチームもあったようですが、どのチームも個性豊かで工夫も凝らされ、すばらしい手作り展示ができあがりました。


作品が完成した後は、「良かったところ」や「改善が必要なところ」をお互いに意見を出し合い、作品の評価をしていきます。その後、各チームの代表者が作品について発表を行い、最終的に講師の金野氏から総括的なアドバイスをいただき、初日の講義は終了しました。裏磐梯地区では、今まで年数回しか展示作成の活動はありませんでしたが、今回受けた講義をきっかけに、展示作成の活動回数や内容をバージョンアップしていきたいと考えています。

手作り展示の講義と実習後は、各地区の活動報告会を行いました。毎年、同じように報告会を行っていますが、両地区共に充実した活動に向け、日々奮闘や新しい試みをうかがわせる内容でした。


研修会二日目は、磐梯山ジオパーク協議会の蓮岡氏と阿部氏に銅沼(あかぬま)トレッキングのガイドを担当していただきました。
まずは、出発前に磐梯山ジオパークについてレクチャーを受けます。
裏磐梯地区パークボランティアにとっては、昨年もジオパーク関係の研修会を行ったため、復習的な内容だったかもしれませんが、羽黒地区の方は、初めての内容だったのではないでしょうか。羽黒地区にはまだジオパークはないと思いますが、最近注目を集めているジオパークだけに、しっかりと知見を深めていただきたいと思います。レクチャー後は早速、銅沼への出発点となる裏磐梯スキー場へ向かいます。


裏磐梯スキー場からのんびりと登りながら、スキー場の上までやってきました。あいにくの曇り空でしたが、裏磐梯高原一帯や吾妻連峰などが一望でき、羽黒地区の皆さんは全く違う公園の風景にとても感動されていたようです。

出発から1時間半。ようやく赤茶けた沼底をのぞかせた銅沼にたどり着きました。今年は特に夏場の雨量が少なかったためか、銅沼の水量は少ないです。沼の近くには、今もモクモクと噴気が立ち上るところもあり、磐梯山ジオパークの中では、一番大地が生きていると実感できる場所だと思います。もう少し時間があれば、磐梯山山頂まで足を伸ばしたいところですが、時間も限られているためそのままスキー場へ引き返し、そこで解散となりました。

二日間という長いようで短い研修会でしたが、主催した事務局側もいろいろと勉強になることもあり、羽黒地区の方々にも同じ公園内にいながら、まったく違う自然にふれあい、また磐梯山ジオパークについて驚きや発見がたくさんあったのではないでしょうか。ぜひ、また来年も充実した合同研修会が実施されればと思います。両地区のパークボランティアの皆さん、ビジターセンター職員の方々、講師を担当してくださった方々、保護官事務所の皆さん、大変お疲れ様でした。