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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

安達太良山登山道の巡視 パート2

2010年08月31日
裏磐梯
皆さん、こんにちは。
まだまだ残暑が続く裏磐梯です。
現在(8月30日午後3時)この記事を書いている事務所内の室温は32℃を超えております。
ちょっとこの暑さはハンパでないです。まるで都会にいるのと変わらない気がします。

さて裏磐梯が暑いという話題はさておき、先週の金曜に安達太良山登山道の巡視・点検にいってまいりました。実は今月の11日も行ったのですが、今回は山岳会の方と合同で巡視をおこないました。巡視ルートは、前回と同様に猪苗代町側の沼尻登山口を出発し、船明神、安達太良山頂、鉄山、胎内岩くぐりと、前回とは逆回りの行程となりました。
今回は登山道の点検、整備の様子を簡単にお伝えしようと思います。


登山道に倒れかかった支障木処理の様子です。
慣れた手つきで山岳会の方がノコギリを使って、邪魔な枝を切り落とします。
これでいくらかは通りやすくなりました。ありがとうございます。


次に、登山道から外れたり迷わないようにするため、赤布で道標をつける作業の様子。
場所によっては赤布の色あせが早く、半年ほどで新しいものを付け替える必要があるそうです。
その他、登山道にはみ出した笹や下草刈り、倒れかかった道標の立て直し、ロープの張り直しなども行いました。

普段から何気なく快適な登山道が利用できる裏側には、こうした方々の活動があるからこそ快適な登山道が維持されているのです。改めて感謝しなければいけないと感じました。

最後に登山道でみつけた変わったモノ(?)をご紹介したいと思います。
↓↓↓


林内の登山道を歩いていると、ふと奇妙なものを発見しました。
地面からニョキニョキと伸びています。
はじめは、図鑑などでしか見たことのない有毒のカエンタケかと思いましたが、あとで調べてみるとベニナギナタタケ(紅薙刀茸)というキノコのようです。
カエンタケに比べると少し細く、オレンジ色をしています。
食べられないこともないようですが、派手な見た目からもあまり食欲を誘うキノコではなさそうですね…。これから秋の味覚として様々なキノコが収穫されることでしょうが、くれぐれも毒のあるキノコなど間違って穫らないように注意しましょう。(…といってもキノコの同定はかなり難しいですが…)