アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
冬の美しさと恐ろしさ
2024年01月24日
裏磐梯
こんにちは。裏磐梯自然保護官事務所のAR石川です。
2024年が始まりましたね。今年もどうぞよろしくお願いします。
今年は、年始から色々な出来事がありました。
この度の震災に際し、心よりお見舞い申し上げます。
少しでも多くの人があたたかく過ごせるよう、祈るばかりです。
さて、年始の裏磐梯はと言うと…
まとまって雪が降る日もありましたが、例年と比べかなり少ないようです。
朝除雪すれば、後は太陽の日差しで溶けてくれます。太陽って偉大ですね。
裏磐梯にある五色沼自然探勝路も、積もったり溶けたりを繰り返していますが、スノーシューなどを履いて冬の自然散策を楽しむことが出来ます。
なお、五色沼自然探勝路は倒木がありますので、散策の際はお気を付け下さい。(通行は可能です。)
雪の様子やスノーシューの貸し出し情報などは裏磐梯ビジターセンターSNSをチェックしてみてくださいね。
雪の様子やスノーシューの貸し出し情報などは裏磐梯ビジターセンターSNSをチェックしてみてくださいね。
そして冬の自然を楽しむためには(冬に限らずですが・・・)、前もってその恐ろしさを知り、装備や対応について学ぶことがとても重要です。
裏磐梯自然保護官事務所では、1/15-16にWMAJの講師の方々をお招きし、自然ガイドを対象としたリスクマネジメント研修を開催しました。この研修は特別雪山に特化したものではなく、自然ガイドが直面するかもしれない、救急隊がすぐに駆けつけられないフィールドで発生する事故や災害による傷病者への評価を中心に学ぶものです。
当日、会場のある猪苗代町は雪が降り続き、2日目は吹雪で一面真っ白に・・・。
しかしWMAJの講師の皆さんがこのチャンス?を最大限に生かしたプログラムを実施してくださり、雪上での実技を含む充実した(ある意味過酷な・・・)研修となりました。参加者の皆さん、酷寒の中大変お疲れ様でした・・・!
自然ガイドを生業にしていなくても、アウトドアを楽しむ人は特にこういった状況に遭遇する(あるいは自分の身に起きる)可能性が高いと思います。私は講義や実技を見聞きしながら、自分の活動や趣味のフィールドがどんな状況下なのかを改めて自覚し、ヒヤリ汗をかいていました・・・。身体のしくみや応急処置等の基礎知識、計画の立て方や持ち物など・・・学ぶことや見直すことが沢山ありそうです。
雪が織りなす冬ならではの美しさと、起こりうる危険やその恐ろしさの両方を感じた1月でした。