アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
今年最後のPV活動
2016年11月11日裏磐梯自然保護官事務所の畑中です。
事務所がある裏磐梯では紅葉も終盤を迎え、11月4日には磐梯山で初冠雪が記録され、冬の気配を身近に感じられるようになってきました。
写真左:五色沼自然探勝路の紅葉(柳沼)
写真右:11月10日の磐梯山
※上部に積雪あり
そんな小雪が舞う寒空の中、PVの方々と5月に五色沼自然探勝路へ設置した植生保護ロープの回収作業を行ってきましたので、その様子をお伝えします。
15か所に設置した探勝路外の植生を保護するロープの回収を2班に分かれて行いました。PVの方が持っていた気温計によると、マイナス3℃とのことで手がかじかんでいるのとロープがきつくなかなか外せずに苦労しました。途中、散策されている方に対して、軽快なトークで案内解説も行っていただきました。寒い中での作業本当にお疲れ様でした。
※五色沼自然探勝路は全長約4kmの探勝路となっており、年間を通して多くの人が訪れる景勝地で、大部分
が特別保護地区に指定されており、動植物の採取が規制されています。
写真左上:ロープ回収の様子①
写真右上:ロープ回収の様子②
写真左下:ロープ回収の様子③
写真右下:木道点検及び清掃の様子
PVの方々には、植生保護のロープ設置だけではなく、ゴミ拾い、木道清掃、外来種の防除作業、散策される方への案内解説等、4月から32回の活動で延べ140名の方にご参加いただきました。裏磐梯の素晴らしい自然はPVの方々の協力があってこそのものです。この場をお借りしてお礼申し上げます。
磐梯朝日国立公園だけではなく、他の国立公園にもたくさんのPVの方々が活動されています。国立公園にお越しの際には、そのような方たちの活動があって、素晴らしい自然が保たれているということを思い出していただければ幸いです
最後にこれから裏磐梯へお越しの際には、防寒対策をしっかりとするとともに、足元が落ち葉や霜等(これからは雪)で滑りやすくなっているため、ご注意ください。また、周辺の道路では、一部冬季閉鎖が始まっていますので、最新の情報をお確かめいただき、雪道運転に気を付けて、お越しいただければと思います。