東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

自然に親しむ運動月間『夏の磐梯山に登ろう』開催

2011年07月26日
裏磐梯
7月24日(日)に、自然に親しむ運動月間(7/21~8/20)にあわせて、磐梯朝日国立公園の磐梯山にて自然観察会をおこないました。
当日は、あいにくの曇り空でしたが、強い日差しが無い分、幾分コンディションとしては良い方でしょうか。ただ、風が通りにくいブナやダケカンバの林の中では、蒸すような暑さでした。
今回も裏磐梯地区パークボランティアの皆さんにガイドをしていただき、磐梯山の噴火や裏磐梯が成り立った歴史、様々な動植物について解説をしていただきました。

また、ご報告が遅れましたが、今年の5月より10名の新しいパークボランティアさんが誕生し、現在裏磐梯地区では総勢35名のパークボランティアさんが活躍しています。今回も大変お忙しい時期にも関わらず、たくさんのパークボランティアの皆さんにご協力いただきました。ありがとうございます。


今回のコースは、磐梯山の登山口の中で標高差が少なく、短時間で登頂できる八方台登山口からスタート。鬱蒼としたブナ林の中をのんびりと歩き始めます。この辺りでは、1888年の噴火の影響を免れたと思われるブナの巨木も点在し、登山者の目を引きます。


登山開始から約1時間半。裏磐梯一帯が望めるビューポイントまで来ました。何とか桧原湖や銅沼が見えますが、ここより上空には雲が掛かっています。山頂が晴れていることを祈りつつ、一旦休憩小屋がある弘法清水を目指します。


磐梯山山頂に着きました。あいにく雲の中で眺望は全く望めませんでした。残念。
里の方が暑いせいか、山頂には大量のアキアカネが飛び交い、登山者をお出迎え。
ちょっと昼食を食べるには鬱陶しくも感じましたが、参加者の方やパークボランティアの皆さんは、指に何匹のアキアカネが止まるか楽しんでいる様子でした。
磐梯山固有種であるバンダイクワガタも、僅かながら観察することができました。


高山植物もいろいろ観察できました。
(左上:クルマユリ、左下:ミヤマシャジン、右上:イワオトギリ、右下:バンダイクワガタ)


【閉会式の様子】
予定よりも少し早めですが、全員無事下山することができました。今回の観察会もいまいち、すっきりとしない天気のせいで、山頂からの大パノラマを楽しむことができませんでしたが、ぜひ次回磐梯山に登った際に、望めることを期待しましょう。
今回、参加して下さった皆様、ご協力いただいたパークボランティアの皆さん、本当にありがとうございました。