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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

磐梯朝日国立公園磐梯吾妻・猪苗代地区満喫プロジェクト特別講演会~地域連携と取り組みの推進~

2023年02月07日
裏磐梯
皆さんこんにちは、裏磐梯自然保護官事務所の江川です。

今回は、「磐梯朝日国立公園磐梯吾妻・猪苗代地区満喫プロジェクト特別講演会~地域連携と取り組みの推進~」を、福島市の「コラッセふくしま」で開催しましたのでその様子をお伝えします。

講師として、文教大学国際学部観光学科教授・海津ゆりえ氏、株式会社丘と山製作所・一ノ瀬圭介氏、星野リゾートアルツ磐梯総支配人・森本剛氏、白布温泉観光協会会長・遠藤友紀雄氏をお招きしました。

始めに、海津ゆりえ教授の基調講演の様子です。
「土・水・人が交わるところ磐梯朝日国立公園の宝が創る地域の未来」というテーマでお話いただきました。

磐梯朝日国立公園で海津ゆりえ教授が実際に出会った宝「火山の脅威・恵み・美」「自然から生まれた個性ある生活文化」「観光地としての魅力」についてお話いただきました。
お話を通じて、他の国立公園にはない自然と人とのつながりの濃さや観光地としての魅力を再発見できました。


次に、裏磐梯自然保護官事務所の嶋村国立公園利用企画官が登壇し、「ステップアッププロジェクト2025」についての報告や進捗状況の説明を行いました。

休憩をはさんでパネルディスカッションに移り、3名のパネリストの方々が登壇。
まず一ノ瀬圭介氏からは、磐梯朝日国立公園の火山地帯を巡る「磐梯・吾妻・安達太良ボルケーノトレイル」や、沼ノ平火口をヘリで巡る「安達太良ボルケーノフライト」などの企画についてお話をいただきました。一ノ瀬氏は、登山マップアプリの「ヤマップ」の地図を一部買い取り、ユーザーへの情報提供を工夫されているそうです。
 
次に、森本剛氏からは、アルツ磐梯の今後の取り組みなどについてお話いただきました。講演の中で印象に残ったのは、「旅は究極の平和維持産業」という言葉です。コロナ過で経営環境が厳しくなりましたが、企業努力を積み重ねようやくコロナ前と同様の来客水準になったようです。


最後に遠藤友紀雄氏からは、白布温泉の歴史や現在の取り組みなどについてお話いただきました。白布温泉では、観光客の誘致に向けた多様なイベントを行っているようです。また、白布温泉や新高湯温泉の女性が中心となり、「幸福の白猿」という木彫りの民芸品を作成しています。白布温泉や新高湯温泉の魅力を発信し地域貢献に努力されているというお話からは、地域への愛を感じる事が出来ました。




4名の方々が全員異なる目線で磐梯朝日国立公園の魅力を発信しながら独自の活動に本気で取り組んでいらっしゃることが、印象に残りました。
 
最後までご覧いただきありがとうございました。またお会いしましょう。