アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]
小学校で授業を行いました
2021年07月06日先日、地元の小学校の授業に講師として参加しました。ここ数年、毎年お手伝いさせていただいています。
まず6月28日(月)に外来種と特定外来生物についての授業を行いました。生徒は小学3年生8名。
この授業は、後日、野外で実施される「自然体験教室」の事前学習です。
パワーポイントを使って授業を進めます。これは当事務所の先輩レンジャーさんが作ってくださった
教材です。外来種の説明の後、裏磐梯に生息する特定外来生物のウチダザリガニを紹介します。
村上:沼にはいろんな生き物が住んでいますが、さあ、ウチダザリガニが入ってきたらどうなるんだろう?
生徒:うわあああああ(悲鳴)
村上:というわけで金曜日に、みんなにザリガニを減らすお仕事を手伝ってほしいんです。
手伝ってくれるかな?
生徒:は~~~い!
村上:でも、沼の生きものたちを食べたり追い出したりするウチダザリガニは、悪者なのかなあ、、、
生徒:僕はちがうと思う。だってウチダザリガニは人間に連れてこられたんだから、、、悪いのは人間!
村上:ん~、そうだね~。ウチダザリガニはただ一生懸命に生きているだけなんだよね。
というようなお話を踏まえて、週末の金曜日に曽原湖の近くの小さな沼で、ウチダザリガニ釣りが行われ
ました。
村上:釣ったウチダザリガニは他の場所に持って行くことはできません。ではどうしたらいいだろう?
生徒:(ちょっと考えて)食べる~~~!
村上:そうだね。生きものはみんな他の生きものの命をいただいて生きています。このザリガニはレンジャーがいただくことにします。
生徒:僕たちも食べたーい!
村上:ん~、残念だけどみんなはもう学校へ帰らなくちゃね。
生徒:はーい。でもちゃんと食べてあげてね~。
村上:ありがとうという気持ちでいただきます。
生徒:クロレンジャー、ムラレンジャー、今日はありがとうございました~
一緒に参加していたレンジャーの黒江さんは「クロレンジャー」、アクティブレンジャーの村上は「ムラレンジャー」という愛称を子供たちからいただきました。終始、黄色い元気な声に包まれ、好奇心にあふれた瞳の輝きに触れ、こちらが元気をもらえた心温まる2日間でした。