東北地域のアイコン

東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ごあいさつ

2013年07月03日
裏磐梯
 はじめまして、6月より裏磐梯自然保護官事務所のアクティブレンジャーに着任致しました、渡部のり子と申します。
 着任してからひと月になりますが、磐梯朝日国立公園の自然も日々変化し、移ろう季節を追いかけるのに必死な毎日を過ごしています。これからの裏磐梯を始めとする国立公園内の魅力をお届けします。どうぞよろしくお願い致します。

 去る6月30日、自然ふれあいイベント「パークボランティアと歩こう!磐梯山の噴火口と銅沼(あかぬま)」を開催しました。
 始まる2時間ほど前は雲に覆われ、磐梯山が全く見えない状態でした。雨が降らないか心配しましたが、参加者の皆さんが集まると次第に雲が薄れ、磐梯山が迎え入れてくれたように青空となりました。


 当日は5名の参加者の皆さんとパークボランティアの方の案内で噴火口と銅沼へ向かいました。
 噴火口は荒涼とし、火山の莫大なエネルギーを実感できる場所でした。


 噴火によって流れた土砂の跡や川がせき止められてできた桧原湖などを眺めながら昼食をとりました。

 銅沼は水位が下がり、赤い水酸化鉄が岩や沼の底に付着しているのがよく観察できました。
濃い橙色の沼と初夏を迎えた周囲の緑、そして、それらを抱くようにそびえる磐梯山がとても引き立ち美しい光景が広がっていました。

 これからの季節、裏磐梯の自然はどのように移り変わるのか楽しみです。
そして1000年後、2000年後、どのように遷移して行くのでしょうか。荒涼とした地は緑に覆われているのかもしれません。
 今回の自然ふれあいイベントでは磐梯山を通じて「自然と時」に触れることができたと感じています。

 ご参加いただきました皆様、噴火の歴史や植物のこと、動物のこと等を話しながらとても楽しい時を一緒に過ごすことができました。本当にありがとうございました。
 また、パークボランティアの皆様、裏磐梯ビジターセンターの皆様、ご協力くださりありがとうございました。