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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

平成23年度磐梯朝日国立公園パークボランティア合同研修会(1日目)

2011年11月18日
裏磐梯
11月12日(土)~13日(日)にかけて、磐梯朝日国立公園出羽三山地域の月山ビジターセンターにおいて、裏磐梯地区PVと羽黒地区PVとの合同研修会が実施されました。
昨年は、裏磐梯地区で開催されたこともあり、今年は羽黒地区での開催です。
私も今回、初めて出羽三山地域また月山ビジターセンターの訪問となりました。
同じ磐梯朝日国立公園でも、裏磐梯とは全く違う雰囲気が印象的でした。

初日は、普段自然観察会において、目や耳が不自由な方が参加された際にどのような対応ができるか、またどのような方法で自然とふれあっていただけるかをテーマに、鶴岡市社会福祉協議会羽黒福祉センターの五十嵐氏他職員の方から、車いすの使用方法、目が不自由な人の歩行体験、誘導方法などを学び、疑似体験も行いました。
福祉体験学習後は、筑波大学非常勤講師の鳥山由子氏より、ネイチュア・フィーリングについて、先生自身が取り組んでおられる盲学校の生徒さんたちとの自然観察活動の様子や、ネイチュア・フィーリング自然観察会の進め方、また障害についての考え方など、いろいろと興味深いお話を聞きました。
普段、私たちは視覚を通し、自然(森や木、花々)を観察していますが、目が不自由な方に、自然を知ってもらう、あるいは感じ取ってもらう、伝えるということの難しさを改めて理解しました。またそういった不自由さはあっても、触覚や嗅覚、聴覚などあらゆる五感を使うことによって、自然を観察することは十分にできることも知りました。


福祉体験学習の様子


鳥山氏の講義

講義後は、磐梯朝日国立公園内の環境省における取り組みとして、裏磐梯自然保護官事務所の新田首席自然保護官と羽黒自然保護官事務所の坂本自然保護官より、それぞれ管内の業務内容や取り組み、活動などの紹介を行いました。
あえて、詳しい内容をお伝えするまでもありませんが、簡単にご紹介すると、裏磐梯自然保護官事務所では、特別保護地区内で問題となっている特定外来生物のオオハンゴンソウの防除活動の様子、今年度試行導入した磐梯山での携帯トイレ普及啓発活動についての紹介がありました。羽黒自然保護官事務所では、山岳地域保全の取り組み紹介として、飯豊朝日保全連絡会や朝日連峰保全協議会の概要や活動の様子、また今年から始まった子供パークレンジャー事業についての紹介がありました。PVの皆さんも大変興味深くお話を伺っている様子で、私も他の事務所の取り組みについては大変参考になりました。


各保護官事務所の取り組み紹介の様子

以上で、初日のPV合同研修会は終了です。
二日目の様子は、羽黒の佐々木ARがお伝えいたします。