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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

磐梯朝日国立公園パークボランティア合同研修会(2日目)

2013年11月19日
裏磐梯
こんにちは。裏磐梯の渡部です。

羽黒自然保護官事務所、白銀アクティブレンジャーに引き続き、11月9日~10日に行われました、磐梯朝日国立公園パークボランティア合同研修会、2日目の様子をお伝えしたいと思います。

羽黒地区で行われた、パークボランティア合同研修会2日目は月山ビジターセンターで行われました。研修のテーマは「自然体験活動の安全管理」で、たいない自然学校代表理事の佐藤陽志氏を講師にお迎えし、「自然観察会時のリスクマネジメント」について講義とワークショップを行いました。



講義では自然観察会や野外活動で起きた実際の事故を事例に、事前に〝リスクを洗い出して″おくことが事故を未然に防ぐための重要な作業であることを学びました。

リスクの洗い出しとは、観察会の前にどのような危険が潜んでいるのかを事前に予測し、危険を見つけ出す作業です。

講義の後は2グループに分かれ実際に羽黒自然の小径(裏山コース・池コース)を散策し、リスクを見つける作業を行いました。
雨の降る中での活動でしたが羽黒地区のパークボランティアの皆さんのガイドで楽しく散策することがでしました。



散策後、予想されるリスクを洗い出し、被害の大きさや頻度などそれぞれのリスクの評価や分析、予防策を書き出しました。また、事故が起きてしまった時の対応も考え、見つけたリスクや予防策の発表も行いました。
パークボランティアのみなさんは経験から、そしてイメージを働かせながら、たくさんのリスクを見つけだしていました。



裏山コースでの危険はスズメバチの巣や坂道での転倒、枯枝の落下などが挙げられ、池コースでは転倒や池への転落、交通事故等が予想されました。
予防策としては下見を充実させることや事前に危険を周知しておくことが重要であること等が挙げられました。
また、子どもの行動特徴にも触れ、子どもを見失わないこと、役割分担を決め監視体制を充実させることが事故を未然に防ぐために重要であることを学びました。

毎年行われているパークボランティア合同研修会ですが、私は初めて参加させて頂きました。講義はもちろん、両地区のパークボランティアの皆さんの経験や考えに触れ、私自身がとても良い経験をさせて頂きました。

羽黒地区、裏磐梯地区、それぞれ活動するフィールドの特徴は異なっていますが、両地区のより良い活動につながるよう来年度も引き続き開催できればと思います。

講師としてご協力下さいました皆様、大変貴重なお話をありがとうございました。教えて頂いた事を私自身も今後の活動に活かしていきたいと思います。
そして、合同研修会に参加くださいましたパークボランティアの皆様、本当にありがとうございました。