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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

雪がたくさん降っています

2022年01月14日
裏磐梯 村上英夫

裏磐梯自然保護官事務所は、猪苗代町から北へ約10キロ、北塩原村の五色沼の近く、国道459号の道路沿いにある小さな平屋の建物です。

標高は801メートル、冬は降雪量が多く、会津地方の中でも気象条件が比較的厳しい地域です。

先週は気温がマイナス15℃まで下がりました。

雪がたくさん降った朝は、私たち職員の車を止めることができず、事務所に入れず、事務所を訪れる方々のための駐車スペースもなくなってしまいます。

なので、朝の最初の仕事は除雪です。

昨年11月末に最初の大雪が降り、年末から年明け以降も、どんどん雪が降り続いています。

スコップだけではおそらく1日かけても終わりません。

事務所が所有する除雪機を2台使い、階段や出入り口付近ではスコップで頑張ります。

それでも雪が多い朝は2時間近くかかります。

地面に降り積もった雪が、屋根の上の雪とつながってしまうと、建物が押しつぶされるので、屋根の雪下ろしも必須。

ロープとカラビナで体を確保して屋根に登ります。

事務所からは南に磐梯山、北東に西吾妻の山々が望めます。

雪雲が切れて山がきれいに見えることもあります。

ですが3月になるまでは、雪をまとって白く輝く山々の姿を目にするチャンスは多くありません。

この季節に裏磐梯を訪れるハイカーは多くありませんが、裏磐梯スキー場や猫魔スキー場、グランデコスノーリゾートへ向かう車や、ワカサギを釣りに桧原湖へ向かう他県ナンバーの車をたくさん見かけます。

国道は、県と村の除雪車が、1日に何度か道路を往復し、きれいに雪を除けてくれます。

除雪車が道路の雪を削り取って行くと、道路脇には数十センチの雪の壁が残ります。

除雪車に押し固められた雪なので、人も車も踏み越えられない高さになると、またスコップと除雪機で仕事をしなければなりません。

このような日が毎日続く時期もあります。

吹雪の中の除雪は寒いなんてものではなく、顔や髪に冷たい雪がへばりつき、眼鏡も曇って目が見えなくなり、泣きたくなります。

でも、体が鍛えられます。特に上半身の鍛錬になります。体幹も鍛えられそう。

健康的! 悲喜こもごも・・・