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東北地方環境事務所

アクティブ・レンジャー日記 [東北地区]

ブラックバス駆除作戦第1弾

2009年05月07日
仙台
伊豆沼・内沼の毎年恒例のブラックバス防除作業が今年もまた始りました。
と、言っても私にとっては初体験ですので、私の視点で5月3日の報告をします。

宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団と市民ボランティア「バス・バスターズ」、漁協のみなさんが協力して春から秋にかけて、卵、稚魚、成魚をいろいろな手立てで防除・駆除をしていこうという活動です。これは、環境省の特定外来生物防除直轄事業です。しかも自然再生にもつながる活動です。
4月下旬に予定していた人工産卵床の設置は、雨のため水位が上がり延期されていました。水温15℃前後になるとブラックバスは産卵を始めるらしいのでその前に人工産卵床の設置をしなくてはと準備を進めてきたものでした。

天気にも恵まれて、温かな日和でイイかなと思いましたが、作業の種類によっては汗だくの人、水温はブラックバスにとっては水温むころでもウエダーを履いていてもさすがに長時間水に浸っていると体の芯から冷えた人とさまざまでした。



昨年より改善された人口産卵床です。産卵が確認できたら沼から回収され、卵の時から駆除されてゆきます。新旧合わせて400基が設置されます。

伊豆沼も内沼も以外に浅いということが、写真でもわかると思いますが、今回設置した場所では深くても90㎝位でした。

伊豆沼に300基、内沼に100基設置し終わったのは午後5時ごろ、さらに漁協のみなさんは竹竿とロープで設置した産卵床が釣り人や船に分かるよう印してゆきました。本当にお疲れ様でした。これから産卵確認を毎週確認するそうです。これで全て駆除されましたという日が来るのかは、みんなの協力と努力だと思いました。脱帽!
この日はじめて沼に足を入れて、ビックリしたのは沼の底にボコボコと穴が開いているところがあり、それがハクチョウがマコモやレンコンを食べたところだそうです。ハクチョウは長い首を最大限活かしていました。作業しながらもその落とし穴に落ちないように、それでもついつい自然観察のアンテナが動いていまいました。それではまた報告します。